楽天市場で売り上げに影響する要素と売り上げアップの方法をご紹介
楽天市場にはさまざまな店舗が出店しており、毎日お客様を集客するためにさまざまな施策を行っているものです。
楽天の調査結果によると、2023年現在で5万7,000件の店舗が出店しているといわれています。
数多くある店舗のなかから、お客様を集客して売り上げを上げるためには何をすれば良いのでしょうか?
今回は、楽天市場で売り上げに影響する要素と売り上げアップの方法をご紹介します。
楽天市場で売り上げに影響する要素
楽天市場で売り上げを上げるためにはさまざまな技術やテクニックが必要となります。
特に、下記の要素は売り上げに影響するため、押さえておきましょう。
店舗の露出度
素晴らしい商品を販売していても、キレイな店舗に仕上げていてもお客様の目に留まらなければ収益につながりません。
実店舗についても、まずは露出度を向上させるためにチラシやビラを撒いて認知度を向上させているものです。
楽天市場においても同様で、商品を購入してもらうためには、まずは店舗の存在を知ってもらわなければなりません。
楽天市場で収益を上げるためには、大きく分けて集客→流入→購入のプロセスを経由します。
露出した店舗を見たお客様が多くなるほど、その後の流入や購入に至るお客様が多くなるのです。
詳細は後述しますが、店舗の露出度を高めるためには下記のアクションが有効となります。
- 検索結果の上位表示を目指す
- 正しい商品情報を登録する
- 楽天アフィリエイトの利用
- イベントページに導線を作る
クリック率
クリック率とは、検索結果や広告が表示されたお客様が、その結果から商品ページや店舗をクリックした割合を指します。
「クリック数÷表示回数」で算出できるクリック率は、一般的なWebマーケティングでも重要な要素です。
クリック率に影響を及ぼす要素は下記であり、売り上げに直結する要素といっても問題ないでしょう。
- サムネイル画像
- キャッチコピー
- タイトル
ほとんどのユーザーは検索窓にキーワードを入力して、表示された結果から商品を探します。
先述したサムネイルやキャッチコピーは検索結果に表示されるものであり、多くの商品が同時に表示されます。
そのため、第一印象・ファーストインプレッションが良くなかった場合、購入はおろかクリックすらされないのです。
どのような商品なのかが一目でわかり、何を伝えたいのかが理解しやすいものほど、クリック率が高くなります。
購入率
購入率は、転換率やコンバージョン率ともいわれている要素で、収益に至る最終段階のものです。
購入率を高めるためにはサイト内の回遊率を上げる、関連商品の設定を行うほか、離脱をさせないことが重要となります。
これらは店舗内を回遊してもらうために行う施策で、うまく誘導ができればまとめ買いなど高収入のチャンスとなる要素です。
実店舗では、求めている商品だけを取る方がいれば、とりあえず寄ってみたという方もいらっしゃることでしょう。
店舗内を回遊し、ひとつまたは複数の商品を購入してもらうことで収益を得ることができます。
この実店舗の行動は、Eコマースにおける店舗でも同様のことがいえます。
実店舗とEコマースにおける店舗での大きな違いとして、一度に視認できる商品数が挙げられます。
実店舗ではぐるっと見渡すことで一度に複数の商品を視認することができます。
一方、Eコマースにおける店舗では設定をしない限り、1ページに1商品しか表示されません。
お客様目線では、複数の商品を見るためにはページを戻る・進むを繰り返さなければならないため、利便性が低いといえるでしょう。
利便性を向上し、複数の商品を取り扱っていることを証明するためには関連商品の設定・登録が重要です。
色違いのものや最新バージョンのものなど、関連商品にはさまざまなものが含まれています。
正しい関連商品を掲載し、的外れな提案をしないことが転換率にもつながります。
楽天市場で売り上げをアップさせるための方法
こちらでは、楽天市場で売り上げをアップさせるための方法をご紹介します。
正しい商品情報を登録する
楽天市場で売り上げをアップさせるためには、入り口となるサムネイルやタイトルなどを見直しましょう。
また、流入後に閲覧することになる商品説明文などを正しく記載することで、購入率が改善されます。
これらを正しく記載することで、検索結果で上位表示されやすくなり、露出度が向上するため流入数も多くなります。
ポイントとしては、「その商品を購入することで得られるメリット」を明確にすることです。
お客様は何かしらの問題を抱えているからこそ商品を購入するため、明確に答えを書いてあげることが重要です。
楽天アフィリエイトの利用
楽天アフィリエイトとは、楽天市場で販売している商品を個人や法人のパートナーが紹介するシステムです、
売り上げが発生した際にそのパートナーに報酬を支払うため、成果報酬システムのひとつであるといえます。
アフィリエイトサービスに登録すると、パートナーが所有するブログやWebサイトに自社商品が掲載されます。
多くのファンをもつパートナーに紹介してもらうことで、楽天市場外からのアクセスも期待できます。
広告と同様に一定の費用が発生しますが、自力での集客に限界を感じた際に有効です。
イベントページに導線を作る
先述の通り、購入率を向上させるためには店舗内を回遊してもらうことが重要です。
楽天には年に4回開催される「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」といったイベントがあります。
これらは平常時よりも多くのお客様が利用するため、流入数と収益をアップさせるチャンスです。
これらのイベントページに、リンクを設置することで自店舗への流入を促すことができます。
そのため、多くの店舗は特集ページに自社ページへのリンクを設けていることが多く、ページ制作に力を入れているものです。
リピーターを獲得するためには?
楽天市場で収益を上げるためには、新規顧客を獲得することと同時にリピーターを増やすことも重要です。
リピーターはいわゆる店舗のファンであり、まとめ買いや繰り返しで購入する方を指します。
新規顧客よりも高い金額が動くことから、ほとんどの店舗はリピーターの確保に心血を注いでいます。
下記は、リピーターを確保するための方法です。
同梱物を入れる
ほとんどのお客様は、段ボールや袋のなかには購入した商品のみが入っていると思われます。
そのなかに、次回使えるクーポンが入っているとどうでしょうか?
おそらく、クーポンを利用してまた購入したいと思われることでしょう。
また、クーポン以外にも使用方法やアフターケアなどに関する資料を入れておくことも有効です。
購入後も手厚いサポートをしてくれる店舗には、多くのリピーターがつくものです。
メルマガ配信
メルマガは新商品の案内やセールの紹介など、お客様にとって有益な情報を提供するためのツールです。
楽天市場のメルマガには、バナーを挿入したものを作成できるため、画像で訴求することができます。
また、近年では楽天公式アカウントに申請してLINEを使用する店舗が多くなりました。
LINEは月間利用ユーザー数が9,000万人程度にものぼるアプリであり、ほぼ日本国民全員が利用しているものです。
このように、外部ツールと連携して情報を発信することで、リピーターを確保することができます。
収益を上げられない店舗に見られる特徴
しかし、これらの施策を行っても、なかなか収益を上げられない店舗があるものです。
収益が上げられない店舗には、下記のような特徴が見受けられます。
商品数が少ない
ジャンルや経営者の判断により左右される要素ですが、商品数が多い店舗は収益を上げやすい傾向にあります。
商品数が多いほどお客様の選択肢が増えるほか、自分のニーズを満たしやすくなるのです。
また、検索結果に表示される可能性が高くなることから、露出度が向上することもメリットのひとつです。
競合他店舗と比べて商品数が少ない店舗は、売り上げが上がりにくい要因のひとつといえます。
楽天への依存度が強い
楽天市場は年間で5,000万人以上が利用する、日本でも有数なショッピングモールです。
テレビや動画サイトなどで楽天がCMをしていることから、知らない人は少ないことでしょう。
しかし、楽天本体の知名度を利用して、自店舗で努力をしない店舗は、収益が上がらない傾向にあります。
巨大ECモールにはそれだけの店舗数があり、楽天には約5万7,000店舗が出店しているため、非常に多くの競合がいます。
店舗の強みが見えない
楽天市場では商品だけではなく、店舗の強みや魅力が見えないと売り上げが上がりにくい特徴があります。
運営時には戦略を立案して、どのようなユーザーを集客したいのかについて検討しているはずです。
そのような方が魅力を感じるような店舗を構成するためには、さまざまな工夫を凝らさなければなりません。
しかし、ただ商品を掲載しているだけの店舗には魅力を感じないため、結果として収益が上がらなくなります。
分析を怠っている
楽天市場に限らず、収益を上げるためには目先の売り上げだけではなく、競合や自社の分析を怠ってはなりません。
ベンチマークしている競合の収益予想や、現状の自社の収益や課題を洗い出すことで、改善を行うことができます。
また、競合分析を行うことで自社の立ち位置を理解し、何が不足しているのかを知ることもできるのです。
自社の弱みを克服し、強みを打ち出して収益を上げるためには、分析は欠かせない要素だといえます。
ムダな支出がある
楽天市場では収益や露出度を向上させるために、広告やアフィリエイトなどさまざまなサービスを提供しています。
これらを有効に活用することで多くのユーザーの流入・購入が期待できますが、使い方を間違えるとマイナスになります。
特に、先述した分析を怠ると費用対効果が見えないことから、気づいたらマイナスだったということも考えられます。
そのため、自社分析の際には収入だけではなく、支出についても明確にしておく必要があります。
広告運用について
楽天市場には、一定の費用を支払うことで多くのお客様に商品や店舗の存在を認知させる広告サービスがあります。
露出度は流入から購入までの数字を大きく左右するため、可能な限り分母を大きくしたいものです。
楽天市場で利用できる広告には、下記のような種類があります。
検索連動型広告
検索連動型広告とは、楽天市場内だけではなくGoogleやYahoo!などの大手検索エンジンの検索結果に表示する広告です。
お客様のなかには、ECモールではなく検索エンジンで必要な商品を検索し、その結果から購入に至ることがあります。
性別や年齢といったターゲットの設定は楽天会員のデモグラや行動データなどを参考にすることができます。
下記、楽天の検索連動型広告です。
- RMP - Sales Expansion:楽天の検索結果に表示する広告
- RMP - SEM:GoogleやYahoo!などの大手検索エンジンの検索結果に表示する広告
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は楽天市場内やWebサイト内に、画像として表示する広告を指します。
これまではバナーと呼ばれる画像のみでしたが、近年では動画も掲載することができるようになりました。
先述した検索連動型広告は文章主体でしたが、こちらは視覚的に訴求できる点が異なります。
下記、ディスプレイ広告の種類です。
- RMP - Display Ads:さまざまなメディアに配信できる広告
- RMP - SQREEM Ads:AIによる行動パターン分析技術を用いた広告
- RMP - Omni Commerce:オフラインでのマーケティングを実現できる広告
成果報酬型広告
成果報酬型広告は楽天グループの広告枠からの誘導や、リスティング広告などを利用して集客する方法です。
成果報酬型であることから、無駄なく効率良く集客ができる点がメリットといえます。
なお、アフィリエイト広告については通常の広告掲載基準のほか、別途基準が設けられている点には注意が必要です。
現在の楽天市場で利用できる成果報酬型広告は「RMP - Affiliate」のみとなります。
ほかにも、楽天にはソーシャルやメール広告、プロモーションメディア広告のDM・封入広告やサンプリング広告などがあります。
広告の配信を検討している方は、自社に合った配信方法を検討することが重要です。
参考ページ:楽天広告|広告商品|Rakuten Marketing Platform(RMP) navi
(https://adsales.rakuten.co.jp/products/#ad)
SEO対策とは?
SEO対策とは、楽天市場だけではなくGoogleやYahoo!などの検索結果で自社ページを上位表示させるための施策です。
検索エンジンには検索結果がユーザーにとって役立つものであるのかを認識する「アルゴリズム」が設けられています。
一般的なSEO対策は商品のタイトルや見出し、説明文のほか、画像の説明などが含まれているものです。
同じ商品を掲載していても、正しい情報が充実しているページと充実していないページでは、前者の方が上位に表示されるでしょう。
SEO対策の大きな特徴として、対策したページを資産として残すことができる点が挙げられます。
先述した広告の場合は費用を払えばすぐに露出することができますが、停止してしまうと途端にアクセス数が減少します。
一方、SEO対策は成果が現れるのに時間がかかる一方、上位表示を実現できれば費用をかけずに継続して流入を得られます。
ただし、同じキーワードを何度も入力するなど、間違ったSEO対策をすると順位が下がる可能性があります。
そのため、SEO対策は自社のノウハウが蓄積されるまで、コンサルタントなどに相談することをおすすめします。
手っ取り早く売り上げを上げたい方必見!
SEO対策は性質上、長期にわたって実施して成果を待つ必要がある集客方法です。
そのため、「現在」収益に困っている方は、今すぐに収益を上げたいと考えていることでしょう。
そのような方は、下記を実践してみてはいかがでしょうか?
- 広告を運用する
- メルマガを配信する
- クーポンを発行する
これらは一定の費用が発生しますが、SEO対策と比べて即効性に長けています。
新規ユーザーを獲得し、リピーターがついてくれることで毎月少しずつでも収益を上げられるようになることでしょう。
まとめ|集客=収益
今回は、楽天市場における集客方法についてご説明しました。
楽天市場で収益を上げるためには、店舗の露出度やクリック率、購入率を改善することが重要です。
これらを改善するためには、アフィリエイトの利用や広告運用、SEO対策、クーポンの発行などが有効です。
収益に伸び悩んでいる方は、これらを実践してみてはいかがでしょうか?