楽天市場のRPP広告を運用する際に押さえておくべきコツ
楽天市場では、56,000を超える店舗と、5,000万人を超える月間利用者数を抱えています。
これは楽天市場の利便性や、商品ラインアップが豊富であることが要因と考えられます。
数多くの店舗間では日夜競争が繰り返されており、ただ商品を出品するだけでは売上を上げることは難しくなりました。
そのため、楽天市場に出店している店舗は、さまざまなプロモーションを実施しています。
プロモーションの一環として、楽天市場では検索結果に連動した広告である「RPP広告」というサービスがあります。
こちらの記事では、楽天市場のRPP広告を運用する際に押さえておくべきコツをご紹介します。
RPP広告とは?
楽天市場のRPP広告とは、楽天市場内での検索キーワードに連動して表示される、検索連動型広告になります。
多くのユーザーは楽天市場で商品を探す際、検索窓にキーワードを入力して結果から商品を選びます。
その際、多くのユーザーは「PR」と記載されている商品を目にすることがあります。
これがRPP広告の広告枠に表示された商品であり、PCの場合は最上列に3列、スマートフォンは上から5枠が設けられています。
楽天市場の特徴
楽天市場には、下記のような特徴があります。
低コストで始められる
RPP広告は月額5,000円、クリック単価10円と、低コストで始められる点が魅力です。
はじめて広告を出稿する人のなかには、「どうせお高いんでしょ…?」と感じる人がいるかもしれません。
しかし、実はRPP広告のように、低コストで始められるようなプランも楽天市場は用意しているのです。
下記は楽天市場で提供している、広告サービスの一覧になります。
広告の種類 |
必要な費用 |
分類 |
特徴 |
楽天市場広告 |
4万円から120万円 |
掲載系広告 |
幅広い楽天市場ユーザーに商材・サービスを宣伝できる |
特別大型企画 |
200万円以上 |
掲載系広告 |
短期間でコンバージョン獲得を狙える |
RPP広告 |
5,000円以上 |
成果報酬型広告 |
検索された商品と関連した広告を表示 |
クーポンアドバンス広告 |
40円×発行されたクーポン数 |
成果報酬型広告 |
楽天ユーザーの購買意欲を高められる |
CPA広告 |
広告経由の売上高×20% |
成果報酬型広告 |
好きなタイミングで広告配信を行える |
TDA広告 |
表示回数×単価(5万円/月〜) |
成果報酬型広告 |
ユーザーデータを用いたターゲティングが行える |
楽天配信 |
5,000円以上 |
メルマガ配信系広告 |
幅広いメルマガ購読者に商材・サービスを宣伝できる |
店舗配信 |
3万円以上 |
メルマガ配信系広告 |
既存顧客のニーズと相性の良い商材の宣伝に向いている |
ご覧のように、なかには数百万円が必要なものもあれば、RPP広告のように低額で始められるものもあります。
それぞれの広告に特徴があるため、現状の自店舗の状態や目的などによって、最適なサービスを選びましょう。
初期設定ではすべての商品が配信される
RPP広告の初期設定では、現在自店舗で販売しているすべての商品が自動でユーザーに配信されるようになっています。
これらについては商品ごとに出稿キーワードやクリック単価を設定できます。
CPCについては最低金額が10円のため、5,000円の月間費用の場合は500回程度クリックを得られます。
ただし、10円で配信している店舗は多いことから、11円以上での配信をおすすめします。
RPP広告はオークション形式を採用しており、高値を付けた広告を優先して配信する傾向にあります。
費用対効果やROASなどを考慮して、最適なクリック単価を自由に設定できる点は、RPP広告の特徴といえます。
広告で配信する商品を自由に除外できる
先述の通り、RPP広告の初期設定ではすべての商品が対象となっていますが、除外設定をすることで指定商品のみを配信できます。
1商品あたりに登録できるキーワードは10個まで設定でき、ユーザーが調べそうなキーワードを自由に設定可能です。
また、キーワードやクリック単価などについてはいつでも変更が可能であることから、高い柔軟性を持ち合わせています。
停止や再開も自由ではありますが、できることが多すぎて何をすれば良いかが分からないという人もいることでしょう。
そのような場合、どの商品が売れるのかを調べるため、まずは全商品を配信しての様子見がおすすめです。
1週間程度様子を見て、売れていない商品を除外することで、RPP広告の効果改善が期待できます。
データ分析を行える
RPP広告を配信した結果については、「パフォーマンスレポート」を活用することで効果測定が可能です。
事前に広告予算を設定できるため、設定した予算を使いすぎるということはありません。
いつ、どの商品がどれだけクリックできたのかを確認できるため、成果改善が期待できます。
- パフォーマンスレポートについては、下記の方法で確認ができます。
- 運営店舗のRMSにログインする
- 左メニューの「広告・アフィリエイト・楽天大学」をクリックする
- 「1.広告(プロモーションメニュー)」から「検索連動型広告(RPP)」を開く
- ページ上部のナビゲーションから「パフォーマンスレポート」を開く
レポートを確認する際、特に下記の数値については必ず確認しておきましょう。
- CTR(クリック率):配信している広告はクリックされているのか?
- ROAS(広告費用対効果):効果的に広告が運用されているのか?
- クリック数:特定の期間と比較して、クリック数は増加しているのか?
- 売上額:広告経由でどれくらいの売上を上げられているのか?
レポートを確認し、特定の期間と比較することで施策の良し悪しなどを確認できるため、課題抽出などが行えます。
RPP広告運用のメリット
RPP広告運用には、下記のようなメリットがあります。
検索経由のアクセスの増加
RPP広告は検索結果に表示される広告であることから、検索経由でのアクセス数が増加します。
ユーザーは「Tシャツ 黒」や「ブランド名 + アイテム」といったキーワードで検索することがあります。
これらのキーワードは購入に至る可能性が高いと考えられるもので、RPP広告で購入してもらえるかもしれません。
SEO対策においても、対象となるキーワードで上位表示を実現できれば、ノーコストで購入してもらえる可能性があります。
検索経由の売上の増加
検索広告での流入数が増加すると、同時に売上の増加が期待できます。
しかし、転換率を改善するためにはページの内容や詳細な説明といった、ユーザーへの利便性が求められます。
広告を配信する前に、売上が確保できるようにページの内容を充実させておくことも重要です。
クオリティの高いページを広告で配信することによって、より多くの人に見てもらったうえで購入してもらえるでしょう。
対策キーワードでの自然検索順位向上
楽天市場ではRPP広告を出稿して流入することで、自然検索の順位が向上するといわれています。
下記は楽天市場における自然検索の上位表示に影響を与えるといわれている要素です。
キーワードのクリック率
キーワード経由の転換率
売上高、売り上げ件数
自然検索での流入が増加することで、広告を配信しなくても高い売上が期待できるため、ほかの商品に注力できます。
RPP広告の設定方法
RPP広告は、下記の手順で設定します。
- RMSにログインする
- 「広告・アフィリエイト・楽天大学」から「広告(プロモーションメニュー)」を開く
- 「検索連動型広告(RPP)」をクリック
- キャンペーンをクリックし、新しいキャンペーンを作成する際は「新規登録」をクリックする
- 下記の入力項目を登録する
- キャンペーン名
- ステータス
- 継続月予算
- 1クリックあたりの入札単価
- ランク別入札最適化
- 除外商品を設定する
RPP広告運用時のコツ
RPP広告を運用する際は、下記のコツを押さえておきましょう。
広告の目的と目標を明確にする
広告を運用する目的は販売促進になりますが、細分化するとさまざまな方向性に分かれています。
利益を拡大させたいのか、売上や店舗の知名度を向上させたいのかなどが一例として挙げられます。
これらの目標が定まっていない状態で広告を配信しても、期待しているような成果は得られないでしょう。
目的や目標が明確になることで、いつ、どのような施策や広告を配信すれば良いのかが固まってくるものです。
成果が改善できない、または惰性で広告を運用している場合は、今一度広告運用の目的と目標を確認しましょう。
クリック単価を抑えて流入量を増やす
RPP広告は1クリックあたり10円、1ヶ月あたり5,000円から始められる広告サービスです。
そのため、多くの店舗は最低金額である10円をクリック単価に設定する傾向にあります。
オークション形式で表示が決定することから、10円だと複数の店舗と競争することになるため、表示されないかもしれません。
一方、設定できる最大のクリック単価である10,000円に設定すると、不要な出費が発生してしまいます。
競合店舗よりも多く表示させつつ、クリック単価を抑えて流入量を増やせる最適な金額を探っていきましょう。
最適なキーワードを選定する
RPP広告では商品ごとにキーワードを設定できるため、表示したいキーワードを自由に設定できます。
しかし、商品に合っていなかったり、虚偽だったりするキーワードで配信した場合、購入には至りません。
キーワードを選定する際は、対象となる商品を探す際にユーザーはどのようなキーワードで検索するのか、ということが重要です。
ブランド名や商品名はもちろん、「Tシャツ 黒」といったロングテールキーワードの入稿も検討しましょう。
配信後はRMSの管理画面より、設定したキーワードでどの程度流入したのかを確認し、都度更新して成果改善に臨みます。
除外商品設定により無駄な費用を削減する
RPP広告の初期設定ではすべての商品が配信されるようになっているため、不要な商品は除外する必要があります。
運用初期では売れる商品を確認するために全商品の配信がおすすめですが、売れない商品を配信し続けると費用対効果が低下します。
とはいえ、多くの商品を出品している店舗が除外設定をする際、多くの時間を要するものです。
楽天市場では、RPP広告で除外する商品を一括で設定できる体制が整えられています。
下記はRPP広告の一括除外設定です。
- 楽天プロモーションメニューを開く
- 「検索連動型広告(RPP)」の「除外商品」タブをクリック
- 「商品管理番号で一括登録する」ウィンドウから、「サンプルフォーマットはこちら」をクリック
- ダウンロードしたCSVフォーマットに、除外する商品情報を記載する
- 「商品管理番号で一括登録する」ウィンドウの「ファイル参照」に、CSVファイルをアップロードする
パフォーマンスレポートを活用する
RPP広告に限らず、成果改善や施策の成否を判断するためには、結果を確認することが重要です。
RPP広告の効果を確認する際は、メニュー内にある「パフォーマンスレポート」から参照できます。
パフォーマンスレポートでは、主に下記の情報を確認しておきましょう。
- 実績額
- 注文獲得単価
- クリック単価
- クリック数
- クリック率
- 売上金額
- 売り上げ件数
たとえば、期間を比較してクリック単価が高くなっている場合、調整してクリック単価を下げます。
また、ROASが悪い場合は商品の除外設定を行うなど、さまざまな戦略を立案できます。
まとめ|楽天市場のプロモーションにおいてRPP広告は必須の要素である
こちらの記事では、楽天市場のRPP広告を運用する際に押さえておくべきコツをご紹介しました。
楽天市場のRPP広告とは、楽天市場内での検索キーワードに連動して表示される、検索連動型広告になります。
RPP広告を配信することで、下記のようなメリットを得られます。
- 検索経由のアクセスの増加
- 検索経由の売上の増加
- 対策キーワードでの自然検索順位向上
RPP広告の成果を最大化するためには、広告の目的と目標を明確にする、クリック単価を抑えて流入量を増やす、最適なキーワードを選定することなどが重要です。
検索機能は多くのユーザーが使用するため、RPP広告を配信することで多くの集客が実現できるでしょう。
楽天市場にはさまざまなプロモーション方法が用意されており、それぞれで特徴が異なります。
そのため、プロモーションを実施する際には必ず目的を明確にすることが重要です。