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Qoo10を利用した越境ECの方法と注意点について解説

Qoo10を利用した越境ECの方法と注意点について解説

Qoo10はeBayを母体に持つECモールであり、東南アジアをはじめとして越境ECを実施することができます。

越境ECと聞くと、「検閲が厳しそう」や「送料負担が大きそう」といった、さまざまなリスクを考えるものです。

しかし、Qoo10ではほかのECモールや手段よりも容易に越境ECを実施することができることをご存知でしょうか?

こちらの記事では、Qoo10を利用した越境ECの方法と注意点について解説します。

 

Qoo10における越境ECの方法

Qoo10における越境ECの方法は、海外販売の機能を追加するだけで可能となります。

日本で販売しているページをそのまま海外向けとして販売できることから、作業工数を最小限に抑えられます。

近年ではインターネットやデバイスの技術が発展したことによって、Amazonや楽天といったEコマースが盛んになりました。

ユーザーは買い物が便利になったため積極的に使うようになった一方、店舗ではユーザーの取り合いなどの競争が激化しています。

ビジネスにおいて競合他社との競争に勝つためには、マーケティングや価格競争、ブランディングなどが不可欠です。

これらには多くの時間や費用が発生するもので、必ずしも成果を得られるわけではないため徒労に終わることも少なくありません。

一方、Qoo10の越境ECについては新規ユーザーを対象とするビジネスであることから、国内よりも競争は抑えられています。

飽和状態にある国内で薄利多売をするよりも、未開拓な越境ECに着手する企業や店舗が近年多くなりました。

 

越境ECのメリット

こちらでは、越境ECを実施することで得られるメリットをご紹介します。

 

海外のユーザーを顧客にできる

Qoo10は韓国やシンガポールをはじめとした、アジア圏を中心に販売エリアを広げています。

先述の通り、Qoo10で越境ECを行う際には海外販売の機能を追加するだけで対応できることから、少ない工数で実施できます。

本来、海外に商品を発送する際はさまざまな手続きが必要ですが、Qoo10の場合は指定の倉庫に発送するだけで完了します。

海外の購入者に対しては、Qoo10がその倉庫から発送を行うため、煩雑な手続きや手間が発生しない点は大きなメリットです。

決済システムについても世界各国に対応しているものを採用しているため、未入金のままということもありません。

日本への輸入についても同様であり、気になる商品があれば国内でショッピングをする感覚で購入できます。

Qoo10で越境ECを行うことにより、比較的容易に海外のユーザーを顧客にできる点はメリットといえるでしょう。

 

実店舗よりも出店費用を抑えられる

越境ECや国内ECモールに出店する際、多くの人は初期費用や月額費用が気になるのではないでしょうか?

高額な初期費用が必要なECモールでも必ずしも売り上げを獲得できるとは限らず、赤字が続くことも少なくありません。

一方、Qoo10は月額固定費用が無料で、売上金の精算時に販売手数料が発生するのみとなります。

メガ割やメガポに参加した場合は追加の出費が発生しますが、総じてランニングコストを少なく済ませられる点はメリットです。

また、一般的な越境ECモールでは販売する国の数だけ店舗を解説しなければなりませんが、Qoo10は不要です。

面倒な為替レートの計算も自動で行ってくれるため、得られる利益はそのときの為替レートの価格に自動で反映されます。

初期費用なしで複数の国に対応したページを構築できる点は、Qoo10が持つ強みといえるでしょう。

 

ビジネスチャンスが眠っている

ビジネスにおいて新規顧客の獲得は売り上げの向上だけではなく、リピーターに育てることで継続的な収益につながります。

既存顧客にばかり依存している店舗は横ばいから徐々に売り上げが下がってしまうため、新規顧客獲得は重要な課題なのです。

しかし、国内EC市場ではさまざまな店舗がユーザーの取り合いを行っており、そのたびに時間と費用を消耗しています。

どうせ使うなら現状維持よりもプラスの施策にコストを使いたい、そのためにQoo10で越境ECを実施する企業が増加傾向です。

すでに開拓されつくしたビジネスよりも、未開拓のビジネスの方が多くのチャンスが眠っているものです。

日本では鳴かず飛ばずだった商品が、世界では大ヒットするという可能性もあることから、実施する価値は大いにあります。

上手くいけば「○○といええば○○社」といったように、市場を独占する可能性も眠っている点はメリットといえるでしょう。

 

「Made in Japan」で集客ができる

世界中において、「Made in Japan」というものは安全・安心を保証するブランドのような立ち位置になっています。

2024年に開催され、世界中が注目しているパリ五輪においても、Made in Japanが用いられているのです。

実は、聖火ランナーが手に持っている「消えないトーチ」は、日本の企業が作ったものだということをご存知でしょうか?

それ以外にも、インバウンドで爆買いする訪日外国人も、日本製品の品質の高さを理解しています。

このことから、「Made in Japan」という表記はブランディングにもつながり、高い収益が期待できます。

品質ゆえに、少し高めに設定されることが多い「Made in Japan」アイテムですが、それでも納得のうえ購入する海外ユーザーは多いです。

Qoo10にアイテムを掲載する場合は、「Made in Japan」に限らず魅力を最大限に記載しましょう。

 

コストを抑えてプロモーションができる

Qoo10には下記のように、さまざまなプロモーションが用意されています。

 

タイムセール

プラス展示

パワーランク

アップ

スマート

セールス

今日の特価

Q-Special

プレミアム

掲載面

タイムセール枠

検索結果、カテゴリーページ

検索結果

検索結果、カテゴリーページ

今日の特価枠

Qoo10トップ枠

掲載期間

7時間

10時間

24時間

2日~90日

1日~

24時間

24時間

露出単位

商品

商品

ショップ

Q-Special

ブランド

商品

商品

商品

特集ページ

ショップページ

割引率

1%以上

-

-

-

1%以上

-

掲載料金

2,000~6,000円

入札制:

100円から

スタート

200円

(2日)

-

1,000~

3,000円

20,000円

成約手数料

割引前の販売価格×手数料率

-

-

決済金額×手数料率

5~30%

割引前の販売価格×手数料率

-

これらはほかの媒体やECモールと比較すると、プロモーションコストが抑えられている傾向にあります。

たとえば、タイムセールは広告枠に2,000円から6,000円で掲載できます。

とはいえ、商品などによっては向き・不向きなプロモーションがあるため、PDCAや情報収集により最適な方法を選びましょう。

 

越境ECの注意点

一方、Qoo10をはじめとした越境ECを行う際は、下記に注意が必要です。

 

輸送コストが高い

Qoo10で越境ECを行う際は、「QWMS」という物流サービスを利用する必要があります。

QWMSを利用する際には下記のような費用が発生するため、国内ECよりも高い費用が発生します。

  • 配送料、出荷作業手数料
  • 入庫作業手数料
  • 梱包材費用 など

 

しかし、Qoo10の場合はほかの越境ECモールよりも費用が抑えられている傾向にあるため、利用するにはおすすめです。

 

国や地域によって対応が異なる

Qoo10に限らず、越境ECを行う際には販売する国や地域の法律・規制に対応しなければなりません。

個人情報の取り扱いについても定めている地域があり、厳しい規制が設けられている場合でもそれらへの対応が求められます。

日本では普通に使えるような原材料でも、とある国では使うことができないなどが含まれていた場合、販売できません。

そのため、越境ECを実施する際は、対象となる国の法律や規制などを事前に調べておきましょう。

 

ターゲット層が限定される

Qoo10の利用者層は10代から30代の女性ですが、これは日本だけではなく世界各国のQoo10にもいえることです。

ターゲットの性質から、Qoo10ではトレンド性が高く単価が抑えられているアイテムが多い傾向にあります。

特に、コスメや化粧品、ファッションについてはこれらの特徴が色濃く表れているため、店舗によっては苦戦を強いられます。

とはいえ、これらの商品を取り扱っている店舗については逆にメリットとなることから、表裏一体の特徴といえます。

 

プロモーションが必須

Qoo10はほかのECモールと比較すると商品数は少ない傾向にありますが、それでもユーザーにとっては膨大な商品数です。

これらのなかから気に入った商品を探すために、ユーザーはさまざまな方法で検索します。

店舗は数多の商品に隠れてしまわないように、広告を配信したりタイムセールを実施したりしなければなりません。

しかし、一度ブランディングが成功するとユーザーはその店舗や商品を覚えてくれる可能性があります。

 

薄利多売になる可能性がある

先述した輸送コストやプロモーションには多額の費用が必要になるため、手元に残る利益が少なくなります。

特に、越境ECを始めたときは認知拡大やブランディングのため、積極的なプロモーションが必要です。

「結構売れたかな」と思っても、精算時に確認してみるとさまざまな費用が差し引かれて、薄利多売だったということがあります。

そのため、プロモーションを行う際にはあらかじめ予算を決めておくなど、収支の管理を徹底しておきましょう。

 

まとめ|リスクを理解して越境ECを実施するべき

こちらの記事では、Qoo10を利用した越境ECの方法と注意点について解説しました。

Qoo10における越境ECの方法は、海外販売の機能を追加するだけで可能となります。

Qoo10を利用して越境ECを実施することで、下記のようなメリットを得られます。

  • 海外のユーザーを顧客にできる
  • 実店舗よりも出店費用を抑えられる
  • ビジネスチャンスが眠っている
  • 「Made in Japan」で集客ができる
  • コストを抑えてプロモーションができる

 

一方、輸送コストが高いことや国や地域によって対応が異なる、ターゲット層が限定されるなどには注意が必要です。

Qoo10はほかのモールよりも工数と費用を抑えて越境ECを始められるため、ぜひ実践してみましょう。

 

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