楽天市場とその他のECモールとの違いは?強みや特徴とあわせて解説
現在の日本では、楽天市場のほかにAmazon、Yahoo!などが主要なECモールとなっています。
そのなかでも、楽天市場については月間ユーザー数が5,100万人にものぼるといわれている、最大規模のモールです。
それぞれのモールには特徴がありますが、なぜ楽天市場が選ばれているのでしょうか。
そこで今回は、楽天市場の強みや特徴について、ほかのECモールとの違いとあわせて解説します。
楽天市場の強みや特徴
そもそも楽天市場とは、楽天グループ株式会社が運営しているECモールになります。
楽天グループはECモールだけではなく、旅行やインターネットサービス、クレジットカードなどさまざまな事業を展開しています。
また、国内だけではなく30ヶ国・地域にも事業を展開しており、利用者数は16億人超にものぼります。
では、世界各国に展開し、楽天グループが運営している楽天市場にはどのような強みや特徴があるのでしょうか。
楽天市場は決算発表から、流通金額が5兆円を超えるといわれている巨大ECモールです。
それ以外にも、楽天市場には下記のような強みや特徴があります。
楽天ポイントがある
楽天ポイントは、楽天グループのサービスを利用したときに付与されるポイントであり、還元率の高さが特徴です。
還元されたポイントは楽天グループだけではなく、全国のコンビニなどでも使うことができます。
このことから、楽天ポイントはほかのポイントサービスと比べて利用率が高い傾向にあります。
ポイントをためてポイントを使えるため、ユーザーはお得に運用することができるのです。
充実したサポート
サポートについてはAmazonやYahoo!でも受けることができますが、楽天ではECコンサルタントと呼ばれる人がいます。
ECコンサルタントはネット販売のプロともいえる存在であり、知識や経験のほか、データに基づいた提案を受けることができます。
各商品ジャンルに特化した専任の担当が付くため、自店舗に合った最適な提案を得られる点は強みといえます。
そのため、初めて楽天市場に出店する方でも気軽に相談できる点が多くの店舗から高い評価を得ています。
シェア率が高い
ユーザーにはお得に使えるポイントを付与し、出店者に対しては手厚いサポートをしているため、毎日多くの方が利用します。
そのため、自然と掲載される商品が増えることから、インターネット通販の全体シェア率が高い傾向にあります。
たとえば、インターネット全体シェア率は29.0%、生活雑貨は38.8%と、ほかのECモールより高い実績を持ちます。
シェア率が高くなるとユーザーは選択肢が増えるため、満足度が高くなるものです。
Amazonとの違い
Amazonとは、今は引退しましたがジェフ・ベゾスが創業したECモールであり、アメリカに本社を構えています。
日本ではAmazonジャパン合同会社が運営しており、4,000万人後半程度の月間ユーザーを抱えているのです。
名前の由来は南米に実在する世界最大の河川「アマゾン川」であり、世界最大の店舗になることを願って付けられました。
その結果、2023年現在においてAmazonは世界2位のECモールとなっています。
ちなみに1位は中国のアリババグループが運営しているECモール「アリババ」です。
Amazonと楽天の比較
楽天市場 | Amazon | |
出店形式 |
テナント型 (出店型) |
マーケットプレイス型 (出品型) |
サービス開始年 | 1997年 | 2000年(日本) |
出店店舗数 | 約5.7万店舗 | 約17.8万店舗 |
ポイント | 楽天ポイント | Amazonポイント |
大きな違いとして、楽天市場の出店型とAmazonの出品型といった出店形式が挙げられます。
楽天に出店するということは、商店街に自分のお店を出すといったイメージになります。
一方、Amazonについては商品棚に自社製品を並べるようなイメージになるのです。
出店型はお店にスポットが当たりますが、出品型は商品にスポットが当たるため、価格競争に発展しやすい傾向にあります。
お店のファンが増えると、まとめ買いやリピートでの購入に至る可能性が高くなるため、客単価が上がる可能性があるのです。
このことから、楽天市場では収益が上がりやすい出店型を採用しています。
Yahoo!ショッピングとの違い
Yahoo!はインターネット関連サービスを提供している企業であり、東京に本社を置いています。
インターネットの検索エンジンをはじめ、なじみがある方が多い「ヤフオク」なども運営します。
月間ユーザー数は2,200万人ともいわれており、年々増加傾向にあります。
出品側の観点から最大の特徴は、初期費用や月額システム利用料が無料という点が挙げられます。
出店のハードルが下がるという点は、ほかのECモールにはないメリットといえます。
Yahoo!と楽天の比較
下記は、Yahoo!と楽天を比較した表です。
楽天市場 | Yahoo!ショッピング | |
出店形式 |
テナント型 (出店型) |
テナント型 (出店型) |
サービス開始年 | 1997年 | 1999年 |
出店店舗数 | 約5.7万店舗 | 約120万店舗 |
ポイント | 楽天ポイント | PayPayポイント |
一見すると、Yahoo!のほうが店舗数が多いことから、盛んにやり取りが行われていると思われるでしょう。
しかし、月間ユーザー数やECシェア率の観点では楽天のほうが高い実績を持っており、ユーザーの満足度に違いがあるといえます。
このことから、Yahoo!と楽天で比較した場合、楽天に出店したほうが高い収益を得られる可能性があります。
まとめ|ECモールの特性を理解しよう
今回は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの違いについてご説明しました。
それぞれ、出品形式や店舗数などに違いがあるため、一概にどこが良い・悪いとは言い切れません。
しかし、日本国内においては楽天市場がECシェア率・月間ユーザー数が多いことから、収益を上げられる可能性が高いです。
これからECを運営したいと考えている方は、楽天市場への出店をご検討してはいかがでしょうか。