楽天市場ではショップデザインも集客に大きな影響を与える要素
商品を購入する際、多くの店舗は陳列がキレイで、必要なものが探しやすく見やすい店舗を選ぶと思います。
楽天市場でも同様で、商品を並べているだけの店舗では期待している以上の収益が見込めなくないものです。
そのため、楽天市場では商品数やプロモーションだけではなく、ショップデザインにもこだわる必要があります。
今回は、楽天市場の集客に大きく影響を受ける要素のひとつ、ショップデザインについて解説します。
店舗の作り方
楽天市場で店舗構築やページ制作を行うためには、「R-Storefront」と呼ばれるシステムを使います。
R-Storefrontでは店内レイアウト、商品配置、目玉商品、値札貼り等々の作業をWeb上で行えます。
ホームページ作成をしたことがない方でも、パソコンを使うことができればページを作れる点が魅力です。
また、楽天市場に限らず、ページを作成する際に注意するべきポイントとして、スマートフォンに対応していることが挙げられます。
さまざまな機関・企業の調査結果によると、スマートフォン経由で購入したユーザーの割合は全体の6割以上といわれています。
Eコマースページのなかには、パソコンでの表示に最適化されたページを作成するところがあります。
しかし、そのようなページをスマートフォンで閲覧すると、さまざまな要素が崩れているものです。
一方、「R-Storefront」でページを作成すると、自動的にスマートフォン表示にも対応することができます。
スマートフォンで購入するユーザーを考慮して、自動でページ構成を最適化してくれる点はメリットといえるでしょう。
店舗を作るまでの流れ
楽天市場では、下記の4ステップで店舗を構築します。
カテゴリの作成
楽天市場で購入するユーザーが、どのような切り口で商品へたどり着くのかを想定することが重要です。
カテゴリの作成では、ファッションや家電、グルメ・飲料といったさまざまなカテゴリを用意しています。
これらのなかから、自店舗が販売する最適なカテゴリを選択しましょう。
商品の登録
カテゴリを選択したあとは、自店舗で取り扱う商品の情報を登録します。
下記、楽天市場でユーザーの購入を促すために必要となる情報です。
- 商品基本情報
- 商品ページ情報
- 商品登録情報
- 項目選択肢別在庫用
- 商品別ポイント変倍情報
店舗デザインの設定
実店舗を見てみると、和風や洋風、色合いといった、さまざまな要素が異なっていることがお分かりいただけると思います。
同じジャンルの商品を販売している店舗でも、他店舗との差別化を図るためにレイアウトを変えているものです。
楽天市場においても同様であり、自店舗が取り扱っている商品と同じイメージのデザインを施す必要があります。
楽天市場で店舗構築にかかわるデザインは、「看板」「メニュー一覧」「店舗情報」です。
実店舗と異なる特徴として、複数デザインから商品に合わせたものを選べる点が挙げられます。
トップページの作成
楽天市場でいうところのトップページは、実店舗でいうところのエントランスやショーウィンドウになります。
こちらには一押し商品や良く売れている商品の登録が可能であることから、店舗の個性を発揮しやすいでしょう。
これらを実施することで、楽天市場内に自分の店舗を構えることができます。
楽天市場のショップデザイン例
こちらでは、楽天市場に出店している店舗のなかで、特にユーザーからのウケが良い店舗デザインの特徴をご紹介します。
ナチュラル風の店舗
オーガニック食品や植物といった、自然に由来するものを販売している業者が施すことが多いデザインです。
ナチュラル風のデザインはやわらかい印象を与える必要があるため、色合いとイラストが重要となります。
「自然やユーザーにやさしい商品である」ということを表現するために、店舗デザインもその考えに寄せています。
実績に強みがある店舗
楽天市場には、ユーザー数が数万人に達成していたり、とにかく価格が安かったりといった実績を保有している店舗があります。
これらの実績をアピールすることで、ユーザーの信頼を得ることができるため、収益の上乗せが期待できます。
数値として表現できる実績を保有している店舗は、トップページや店舗デザインなどに盛り込んでみましょう。
ベビー用品を取り扱う店舗
大人と比べて体が弱い子どもに関する商品を取り扱っている店舗には、ナチュラルさ、使用イメージなどが多く採用されます。
とにかく子ども・ベビーにやさしい、簡単に使えることがアピールポイントになるため、このようなデザインになっています。
そのため、掲載する写真も購入後のイメージがしやすいものを選ぶことをおすすめします。
ショップデザインを構築するコツ
ページを作成する際には、具体的にどのようなユーザーに使ってほしいのかをイメージすることが重要です。
Webマーケティングでは、具体的なユーザーをイメージするために「ペルソナ設定」を行います。
下記のような要素を埋めることで、ペルソナ設定を行うことができます。
- 年齢
- 性別
- 現住所
- 職業
- 収入
- 学歴
- ライフスタイル
- 性格
- 家族構成
- 趣味
- 悩んでいること
- インターネット利用状況、利用時間
- 主に使用するデバイス
このように、具体的に使用者をイメージすることで、「この人がどのようなお店で商品を購入するだろうか」と考えられるでしょう。
また、こちらで設定したペルソナは、楽天市場だけではなくほかのECモールや実店舗にも活かすことができます。
一方、収益が上がらない店舗は、こちらのペルソナ設定ができていないことが多い傾向にあります。
まとめ|商品と同じくらいショップデザインもこだわろう
今回は、楽天市場におけるショップデザインの重要性についてご説明しました。
ショップデザインは店舗の顔ともいえるもので、ユーザーは見やすくてイメージに沿ったデザインの店舗から購入したいものです。
そのためには、自店舗のターゲットとなるユーザーを具体化する「ペルソナ設定」が重要となります。
楽天市場で収益を上げたいときは、商品と同じくらいショップのデザインにもこだわりましょう。