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Qoo10におけるSEO対策のやり方や成果の確認方法をご紹介

Qoo10におけるSEO対策のやり方や成果の確認方法をご紹介

Qoo10では現在2万店舗程度がモールに出店しており、お互いに顧客獲得や売上向上などのための施策を実施しています。

売上を上げるためには、まずは自店舗や取扱商品を知ってもらう必要があり、そのためにプロモーションを行わなければなりません。

「プロモーション」という言葉を聞くと広告を連想する人がいると思いますが、広告はランニングコストが発生します。

低コストかつ継続した集客をしたい場合、「SEO対策」がおすすめです。

こちらの記事では、Qoo10におけるSEO対策のやり方や成果の確認方法をご紹介します。

 

そもそもSEO対策とは?

SEO(Search Engine Optimization)対策とは、ユーザーの検索キーワードに対して上位表示を目指す施策になります。

Qoo10やGoogleといった検索エンジンは、ユーザーの検索ワードに対して最適な答えを瞬時に返します。

たとえば、Qoo10で「Tシャツ XL」と検索すると、さまざまな商品が表示されることでしょう。

一見ランダムで表示されているように思われがちですが、実はこの検索結果はQoo10が意図的に順位づけをしているのです。

先述の通り、検索エンジンはユーザーの検索ワードに対して、最適な答えとして商品や各種ページを表示します。

意図しないページが多く表示された場合、それは検索エンジンが低品質なサービスを提供しているということになります。

低品質なサービスを提供し続けると、ユーザーは「的外れな回答ばかりだ…」と感じてしまい、顧客離れが進行してしまいます。

Qoo10ユーザーの絶対数が少なくなってしまうとモールが過疎化してしまい、売上が期待できなくなってしまうのです。

とはいえ、検索結果に自分のページが表示されないのは検索エンジン側だけではなく、自店舗およびページのクオリティにも問題がある可能性があります。

XLのTシャツを販売しても、先述した「Tシャツ XL」のキーワードが含まれていない場合、検索結果に表示されない可能性が高いでしょう。

各種検索エンジンにおけるSEO対策は、検索キーワードをページ内に含めるなどによって、検索結果の上位表示を目指す施策です。

検索結果で上位表示を獲得すると多くのユーザーの目に留まるため、認知拡大および購入転換率が高くなるのです。

ただし、何を施策すれば具体的に何位上昇するといった担保は存在せず、継続したPDCAが重要になります。

とはいえ、これまでの施策や経験などによって、ある程度の法則を見出せることもあるでしょう。

なお、検索エンジンを運営している会社にSEO対策の具体例を相談しても、中身はブラックボックスとなっています。

そのため、明確な回答を得られないことから、Webサイトや文献などから情報を収集しなければなりません。

 

Qoo10でSEO対策を実施するとどうなる?

Qoo10でSEO対策を実施すると、下記のような成果を得られます。

 

検索結果が競合店舗よりも上位に表示される

SEO対策を実施し、検索ワードとの関連性が高いと検索エンジンが判断した場合、競合店舗よりも上位に表示されます。

検索結果で上位を獲得すると、先述の通り多くのユーザーの目に留まる可能性が高く、認知拡大と転換率に影響をおよぼします。

いわゆる無料の広告枠を確保することと同義であり、競合他店舗よりも目立たせることができるのです。

24時間常に上位表示を確保できることによって、競合店舗よりも高い収益が期待できる点がSEO対策のメリットになります。

 

広告費を削減できる

Qoo10では下記のようにさまざまな広告プランが用意されており、フェーズや目的に合わせて選ぶことができます。

 

 

タイムセール

プラス展示

パワーランクアップ

スマートセールス

今日の特価

Q-Specialプレミアム

掲載面

タイムセール枠

検索結果、カテゴリーページ

検索結果

検索結果、カテゴリーページ 他

今日の特価枠

Qoo10トップ枠

掲載期間

7時間、10時間

24時間

2日〜90日

1日〜

24時間

24時間

露出単位

商品

商品、ショップ、Q-Special、ブランド

商品

商品

商品

特集ページ

ショップページ

割引率

1%以上

-

-

-

1%以上

-

掲載料金

2,000〜6,000円

入札制:100円からスタート

200円(2日)

-

1,000〜

3,000円

20,000円

成約手数料

割引前の販売価格×手数料率

-

-

決済金額×手数料率

5〜30%

割引前の販売価格×手数料率

-

 

なかには数十万円を超えるプランもあるため、すべての店舗がすべてのプロモーションを利用できるわけではありません。

とはいえ、出店したばかりの店舗や売上に伸び悩んでいる店舗は、広告費をねん出しにくいでしょう。

一方、SEO対策については無料ですべての店舗が実装できる施策になります。

成果についてはキーワードやジャンルに依存しますが、一般的にSEO対策は中~長期的なプランに分類されます。

広告は即効性はあるが費用が発生し続ける、SEO対策は継続し続けることで成果を得られ資産になる、といった点が異なります。

このような観点から、運営担当者はどのような施策をいつから始めるのかといったプランニングをしなければなりません。

 

継続した流入・購入が期待できる

継続して検索結果で上位表示を実現できると、継続した流入・購入が期待できます。

既存ユーザーだけではなく、新規ユーザーも継続して無料で集客できることから、SEO対策は費用対効果が高い施策といえます。

また、既存ユーザーの場合は購入履歴やブックマークなどから直接ページに遷移し、購入に至る可能性があります。

新規ユーザーの獲得→購入→再度購入時にページへ直リンクといった流れで、ユーザーをリピーターに育成できるのです。

こちらも中~長期的な視点で見てみると、SEO対策に投資すると継続したリターンが期待できます。

 

ほかのページにも応用できる

SEO対策は継続したPDCAを繰り返すことで最大限の成果を得られるため、原因と課題抽出、対策、実行が重要となります。

とはいえ、すべてのページにさまざまな施策を一度に行うと、どの施策に成果があったのかが分からなくなってしまいます。

そのため、SEO対策は特定のページに対して、できればひとつずつ実施するほうが成果を確認しやすいものです。

成功した施策についてはほかのページに応用でき、さまざまなキーワードで上位表示を実現できます。

成果がなかったものについては原因を調べ、新たな施策を行うことで改善が可能です。

 

売上だけではなく、認知拡大も期待できる

ある調査によると、検索結果1位のページは10位のページと比較すると、クリック率に20倍以上の差があるといわれています。

「クリック」という行為は、検索結果にページが表示される前提の行為であり、順位ごとに表示回数は異なります。

検索結果の上位ページほど表示回数が多くなり、順位が下がるほど表示回数が少なくなるのです。

その結果、先述したクリック率も相まって、そもそもページの流入数に大きな差が生まれます。

購入はページに流入した前提の行為であることから、表示回数やクリック数・率は重要な要素となります。

 

Qoo10でのSEO対策のやり方

こちらでは、Qoo10でのSEO対策のやり方をご紹介します。

 

キーワードを選定する

SEO対策を行う際は、まずはどのページをどのようなキーワードで上位表示させたいのかを検討します。

現在売れている商品ページなのか、高額取引が期待できる商品なのかなど、選択肢は多岐にわたります。

いずれのページにおいても、施策を成功させたときに高い売上が期待できるページへの施策をおすすめします。

 

キーワードについて

一般的に、キーワードは1語よりも2語、2語よりも3語になったほうが検索数が少なくなります。

たとえば、Googleキーワードプランナーで「Tシャツ」に関するキーワードを調べると、下記のような結果になりました。

  • Tシャツ :201,000程度
  • Tシャツ 黒 :1,900程度
  • Tシャツ 黒 L :100程度

 

これらの数値は月間平均検索ボリュームであり、Googleで1ヶ月間に全ユーザーが調べている回数を表します。

一見最も検索ボリュームが大きい「Tシャツ」が良いと思われがちですが、Eコマースにおいてはボリュームは絶対ではありません。

ユーザーのなかには、明確に「黒いTシャツが欲しい」や「黒いLサイズのTシャツが欲しい」と考えている人がいます。

いわゆる「ニッチ」なユーザーであり、ブルーオーシャン戦略のひとつとなるのです。

検索ボリュームが大きいキーワードで上位表示を獲得できると、多くのユーザーの目に留まる可能性が高くなります。

しかし、Eコマースのゴールは購入であることから、必ずしも検索ボリュームが大きいことが転換率には直結しません。

とはいえ、検索ボリュームが少なくなるほど調べるユーザーが少なくなるため、キーワードの選定が重要になります。

各種ツールを使い、一定数の検索ボリュームが見込めるキーワードで施策を実施し、売上を獲得しましょう。

 

選定したキーワードをページ内に含める

キーワードを選定したあとは、対象となるページのタイトルや説明文にキーワードを自然な形で含めていましょう。

たとえば、ブランド名+Tシャツ+色+サイズでタイトルを作成した場合、下記のようになります。

  • 施策前 :ブランド名 Tシャツ
  • 施策例1 :ブランド名+Tシャツ+色+サイズ
  • 施策例2 :ブランド名+Tシャツ+サイズ+色

 

施策例1と2では色とサイズが入れ替わっていますが、これについては施策後の成果を見て判断しましょう。

ユーザーの傾向から、色を先に記載したほうが転換率が高くなった場合、その施策をほかのページにも応用できます。

 

高品質な画像と詳細な説明を記載する

画像や説明文は商品の詳細をユーザーに理解してもらうためのものであり、詳細である程良いとされています。

画像は高画質のものを用意し、説明文については簡潔かつ分かりやすい内容で記載しましょう。

SEO対策のもとをたどると、ユーザーが理解しやすい有益な情報を提供することになります。

ほかの同じ商品ページよりも詳しい情報が簡潔に記載されている場合、そのページが上位表示を獲得できる可能性が高いです。

全ページを改善すると多くの時間を要するため、画像や説明文についてははじめからある程度の粒度で掲載しましょう。

 

施策の結果を確認する

どのような施策を実施しても、やりっぱなしで成果を確認しなければ意味はありません。

Qoo10の場合、「Qoo10アナリティクス」という分析ツールがあるため、それらを確認しましょう(詳細は後述)。

各種結果を確認し、施策前後の数値と比較することで施策の成否を判断することができます。

しかし、Qoo10アナリティクスを確認しても問題点が分からなかったり、改善案を立案できなかったりすることがあります。

そのような場合は外部のECコンサルタントに相談してみると、さまざまな知見を得られるためおすすめです。

 

継続したPDCAを実施する

Qoo10アナリティクスで成果を確認したあとは、次の改善案を立案していく必要があります。

客単価がなかなか上がらない場合はどうすれば上げられるのか、購入数が増えない場合はどうするべきなのかが挙げられます。

また、Qoo10でもある日、急に順位が下がってしまう可能性があります。

そのような場合は順位が上がったページを確認し、自分のページと何が違いのかを検証しましょう。

上位表示を獲得した要因を特定し、自分のページにも実装することが、継続したSEO対策のPDCAになります。

 

成果の確認方法

Qoo10で成果を確認するためには、「Qoo10アナリティクス」を活用しましょう。

 

Qoo10アナリティクスとは?

Qoo10アナリティクスは、受注データに基づくさまざまなデータをグラフなどで確認できるツールです。

流入経路や売上、トラフィック、コンバージョンといったさまざまなデータを確認することができます。

QSMトップページの左側にあるメニューバーから、Analyticsを選択すると閲覧が可能です。

効率良くデータを確認するためには、期間や対象を絞り込むところから始めましょう。

前年比や前月比といった期間比較は、多くの店舗が実施している比較方法になります。

 

商品・検索ワードTop10

商品・検索ワードTop10とは、ショップ内の検索ワードのランキングトップ10を現したものになります。

また、こちらでは受注金額や受注数、ページビュー数なども確認できることから、キーワードごとの費用対効果を参照できます。

売上につながるキーワードで施策する場合、やはり「受注金額」と「受注数」で確認すると良いでしょう。

ページビュー数が多いキーワードについても、SEO対策をしっかりと行うことで売上につながるかもしれません。

 

ショップ・購入した顧客数データ

ショップデータのグラフでは、ページビュー数や新規フォロワー数が確認できます。

グラフ上にカーソルを合わせると具体的な数値を確認でき、いつ・どれくらい数値が変化したのかが分かります。

これらの数値から、リピート率や最適な価格設定を知ることができます。

クーポンを使用したときに新規フォロワー数が増えた場合、クーポンが有効に作用したといえます。

 

広告とSEO対策ではどちらをするべき?

プロモーションのなかには本記事でご紹介したSEO対策と、費用を支払うことで広告を配信できる広告運用が挙げられます。

これらのどちらを優先するべきなのかについては、結論からいうと店舗の課題や方向性などによって変わります。

費用が少なく、長期的にユーザーを獲得したい場合はSEO対策、短期でより多く購入してほしい場合は広告運用が選ばれます。

理想はこれらを両方同時に進行することですが、その際には多くのスタッフや費用が必要になります。

越境ECなどでリソースを確保できていれば問題ありませんが、難しい場合はどちらか一方から始めましょう。

 

まとめ|SEO対策はあとからジワジワ効いてくる施策である

こちらの記事では、Qoo10におけるSEO対策のやり方や成果の確認方法をご紹介しました。

SEO対策とは、ユーザーの検索キーワードに対して上位表示を目指す施策になります。

施策を実施することで、下記のようなメリットを得られます。

  • 検索結果が競合店舗よりも上位に表示される
  • 広告費を削減できる
  • 継続した流入・購入が期待できる
  • ほかのページにも応用できる
  • 売上だけではなく、認知拡大も期待できる

 

Qoo10においてはキーワードを選定する→選定したキーワードをページ内に含める→高品質な画像と詳細な説明を記載する→施策の結果を確認する→継続したPDCAを実施する、の順で進行しましょう。

成果を確認する際は、QMS内に用意されているQoo10アナリティクスがおすすめです。

継続してSEO対策を行い、安定収入を獲得しましょう。

 

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