楽天市場の配送認定ラベルとは?取得方法やメリットは?
楽天市場では、顧客満足度向上のためにお客様から注文が入った商品を可能な限り早めに出荷することが重要です。
その際には各運送業者に指定されている送り状を発行する必要があり、それらを段ボールなど梱包材に貼り付けます。
楽天市場においては、配送に関するさまざまな条件をクリアした店舗に対して、「配送認定ラベル」というものを発行しています。
こちらの記事では、楽天市場の配送認定レベルについて、取得方法やメリットとあわせて解説します。
楽天市場の配送認定ラベルとは?
楽天市場の配送認定ラベルとは、楽天が設定する配送品質の基準を満たした商品に付与されるラベルです。
配送認定ラベルが付与された商品は、楽天市場の検索結果で商品画像の下にラベルが表示されます。
お客様の観点からすると、商品を購入したあと短納期で正しい状態にて届けてもらうことを当然と考えるものです。
しかし、店舗のなかには煩雑な梱包だったり、配送日時が遅れてしまったりするところがあります。
このような店舗はユーザーに不快感を与えてしまい、今後利用したいと考えなくなってしまいます。
楽天市場全体で見ても、サービスの質が低い店舗が多くなるとモール全体のクオリティが下がります。
一方、高品質なサービスを提供している店舗も存在していますが、画面上では同じように見えてしまいます。
せっかく高品質なサービスを提供しても、低品質な店舗と同じように並べられてしまうとモチベーションの低下につながります。
楽天市場では、配送について高品質なサービスを提供している店舗に対して、配送認定ラベルを配布するようになりました。
ラベルが設けられている商品については、後述する基準をクリアしていることから、ユーザーのニーズを満たしているといえます。
認定ラベルの認定条件
認定ラベルを取得するには、店舗基準と商品基準の両方をクリアする必要があります。
こちらでは、それぞれの基準について解説します。
店舗基準
- 納期遵守率 :96%以上
- 6日以内のお届け数比率 :80%以上
- 出荷件数 :100件/月以上
- 共通の送料込みラインの導入
商品基準
- 午前の注文 :365日いつでも「翌日お届け」指定可
- 午後の注文 :365日いつでも「翌々日お届け」指定可
ラベル獲得の条件に「翌日~翌々日お届け」指定可と記載があり、こちらは土日にも出荷ができるかも考慮されます。
しかし、店舗によっては土日に休業日を設けていることから、土日は受注処理ができないことがあります。
そこで、土日でも受注処理ができるシステムを導入することによって、配送認定ラベルの獲得を補助してくれます。
「BOSS」について
先述した受注処理の自動化を実現するシステムとして、「BOSS(Back Office Support System)というものがあります。
こちらはハングリード株式会社が提供している一元管理システムであり、多くの店舗が導入しています。
BOSSでは、下記の作業を自動化することができます。
- ステータス管理
- 受注確認・出荷完了・フォローメールの送付
- 顧客管理リピーター判定
- 注文金額変更
- 複数の倉庫と在庫の引き当て
- RSL利用で365日出荷
このように、本来手作業では多くの時間を要する処理を、ほとんど自動化することができます。
そのため、認定ラベルの取得有無に限らず、BOSSを導入することでさまざまなメリットを得られます。
認定ラベルを取得するメリット
楽天市場で認定ラベルを取得することによって、下記のようなメリットを得ることができます。
ユーザーの利便性が向上する
認定ラベルの有無に限らず、ユーザーにとって最短納期である翌日~翌々日お届けはありがたいものです。
必要なときに届けてくれるということは、ユーザーにとって利便性が高いといえるでしょう。
欲しい商品を探しているときに、配送認定ラベルを見かければ翌日~翌々日に届く目印になるため、選ばれやすくなります。
店舗の信頼性が向上する
ユーザーにとって大きなストレスのひとつとして、指定期日に届かないことが挙げられます。
出荷日は店舗とユーザー間で交わす約束のようなものであり、納期を過ぎると不快感が大きくなります。
認定ラベルを取得することによって、納期を守ってくれる、信頼できる店舗というイメージを与えることができます。
競合他店舗との差別化が図れる
同じ商品を取り扱っていても、認定ラベルの有無で受注率が変動する可能性があります。
自店舗が認定を受けておらず、競合他店舗が認定を受けていたときは、他店舗にユーザーを取られてしまうことがあるものです。
一方、自店舗が認定ラベルを取得している場合、他店舗のユーザーを獲得できるため、収益向上が期待できます。
認定ラベルを取得するためのポイント
このように、楽天市場で配送認定ラベルを取得することによってさまざまなメリットを得ることができます。
では、認定ラベルを取得するためには何をするべきなのでしょうか?
下記にて、認定ラベルを取得するためのポイントをご紹介します。
出荷フローを見直す
認定ラベルを取得するための条件として、翌日~翌々日納品することが挙げられます。
店舗側からすると即日配達になりますが、そのためには出荷フローを見直す必要があります。
なぜ即日出荷ができないのか、即日出荷するにはどうすれば良いのかを考えることが、ラベル取得の第一歩となるのです。
システムの導入
先述の通り、受注処理から出荷までをすべて手作業で行うと、多くの時間を費やすため即日出荷が難しくなります。
また、土日は休業している店舗にとって、対応ができないということは認定ラベルの取得が遠のく要因です。
そのため、BOSSをはじめとする一元管理システムを導入し、業務をスムーズにすることも対策のひとつとなります。
費用対効果の計算
一元管理システムのひとつであるBOSSには、下記のような料金プランが存在します。
プラン |
RMS自動化プラン |
スタンダードプラン |
RSLプラン |
初期費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
月額費用 |
¥3,000 - ¥10,000 |
¥10,000 + 従量課金 |
¥3,000 - ¥10,000 |
保守費用 |
1年間の請求総額の10% ※下限¥5,000、上限¥15,000 |
翌年度以降 年間¥15,000 |
1年間の請求総額の10% ※下限¥5,000、上限¥15,000 |
ランニングコストが発生する以上、費用対効果を算出する必要があります。
システムを導入しても、その分をペイできるほどの売上がなければ、自動化の恩恵は少ないでしょう。
そのため、少人数で運営していたり、費用対効果が合わなかったりする際は、システムの導入を後回しにすることをおすすめします。
参考ページ:ハングリード株式会社ホームページ「BOSS|365日RSLから自動出荷!」
(https://www.hunglead.com/products/boss.html#price)
まとめ|認定ラベルは信頼の証
今回は、楽天市場における配送認定ラベルについて解説しました。
楽天市場の配送認定ラベルとは、楽天が設定する配送品質の基準を満たした商品に付与されるラベルです。
ラベル認定されることによって検索結果に表示されるため、ユーザーを集客しやすくなる効果が期待できます。
認定ラベルを取得するためには、出荷フローを見直す・システムの導入・費用対効果の計算が重要です。
自社の信頼度を示すためにも、認定ラベルの取得を狙ってみてはいかがでしょうか?