Qoo10ではせどりで利益を得られる?方法や注意点をご紹介
Qoo10に出店している店舗のなかには、実店舗を運営している人だけではなく個人がいます。
実店舗の場合は販路拡大を目的として、在庫を共有することで在庫リスクを軽減することができます。
一方、個人の場合は店舗ほど在庫を抱えることはできず、売れるものを選定して販売しなければなりません。
個人でできる商品の売買に関するビジネスモデルとして、近年流行している「せどり」と呼ばれるものがあります。
こちらの記事では、Qoo10におけるせどりで利益を得られるのかや、利益を得る方法や注意点をご紹介します。
せどりとは?
せどりとは、安く仕入れた商品を、相場か相場よりも少し安い価格で販売して、差額を利益として得るビジネスモデルです。
しばしば転売と混同されがちですが、転売は限定品など流通量が少ない商品を、高額で販売するビジネスモデルになります。
転売はその商品を必要としている人に行き届かず、転売ヤーの利益のために高額で売買されるため、多くの人に嫌われています。
一方、せどりについては消費者や小売市場の需要や価格を維持できるため、まっとうなビジネスといえるでしょう。
せどりの歴史は古く、かつては古本の転売に対して使われる言葉でしたが、現在では取り扱いジャンルは多岐にわたります。
せどりは犯罪?
結論として、せどりは決して怪しいビジネスではなく、価格を大きく下げるなど迷惑をかけない限りまっとうな売買です。
ビジネスの基本はメーカーから商品を仕入れて、個人や法人に販売し、その際の差額を利益として得ることになります。
せどりについても同様であり、メーカーや販売店から商品を安く購入し、相場や需要に合わせた価格設定で販売して利益を得ます。
とはいえ、買い占めたり価格を異常に下げたりする行為は市場のバランスを乱すため、転売ヤーとして取り上げられてしまいます。
コロナウイルスがまん延していた時期にマスクを買い占めたのは、せどりをしている人ではなく転売ヤーだと考えられます。
せどりのメリット
こちらでは、せどりのメリットをご紹介します。
さまざまなジャンルの商品を取り扱える
せどりで利益を確保する大きなメリットとして、さまざまなジャンルの商品を取り扱える点が挙げられます。
BtoBや実店舗の場合、アパレルや食品、スポーツといった、特定分野に絞って販売することが多いです。
これは専門店という立ち位置で運営していることが要因で、どうしても取扱商品の幅が狭くなってしまいます。
一方、せどりについては自分が販売したい、利益が出る商品を選定して販売が可能であるため、高い自由度を持ちます。
シーズンものやイベントものなどを臨機応変に変更できるため、柔軟なビジネスができる点がせどりのメリットといえます。
海外商品を仕入れて販売できる
Qoo10では日本から海外への輸出だけではなく、海外から日本に輸入することができるため、個人間で貿易ができるといえます。
売れると思った商品を海外から仕入れ、国内で販売することによって、現地を訪問せずとも海外商品を仕入れて販売できます。
一般ユーザーの場合、輸送量や品質、到着日数などさまざまな要因が重なって、海外商品の購入に抵抗を持つ人が多いものです。
一方、海外から仕入れた商品を自分で在庫している場合、海外仕入れよりも短期間でユーザーに届けられます。
売れ行きが好調だった場合、パッケージングなどOEMで販売することが考えられるため、将来にも期待ができます。
特別なスキルは必要ない
近年ではプログラミングなど技術が普及しており、プログラミング言語などさまざまなスキル習得が求められます。
特定のスキルがなければ仕事ができないものが多くなった一方、せどりは特別なスキルは必要ありません。
「安く仕入れて高く売る」というビジネスの根本を忘れなければ、自然と売れる商品を選定できるのではないでしょうか?
最初のうちはQoo10の使い方や梱包に手間がかかるかもしれませんが、慣れると滞りなく業務を行えるでしょう。
ただし、中古商品を販売する場合は「古物商許可証」がなければ犯罪となるため、注意が必要です。
少額の初期投資で始められる
せどりは実店舗のようにお店を構えなくても始められるビジネスであり、初期費用を少額に抑えられるメリットがあります。
ほとんどの場合、Qoo10や楽天、Yahoo!などのECモールへの出店であり、出費といえば各種手数料や商品の購入費が発生する程度です。
Qoo10の場合は初期投資が無料であることから、初期費用が少なくても始めることができます。
商品購入にたくさんの費用が必要なせどりであることから、Qoo10が初期費用0円に設定しているのは大きな魅力といえます。
光熱費や家賃を抑えて、自宅で売上を建てられる点は、せどりが持つ大きなメリットのひとつです。
せどりをしながらビジネスを学べる
先述の通り、せどりの基本は「安く仕入れて高く売る」であることから、ビジネスの基本を学ぶことができます。
たとえば、商品を仕入れる際はひとつだけ購入するよりも、まとめて購入したほうがお得になることがあります。
これは単位当たりの生産コストが小さくなる「規模の経済」が働いていることが起因しており、ビジネスの基本ともいえる行為です。
また、販売時には損益分岐点を考慮したうえで粗利額や粗利率を設定すれば、黒字化が実現しやすくなります。
このように、せどりを行うことでさまざまなビジネスの基礎に体で触れられる点は、メリットといえるのではないでしょうか?
自分のペースで副業できる
本来のビジネスであれば、注文が入ったときはできるだけ早く発送することを心掛けなければなりません。
商品を探す際にも、ビジネスシーンではパソコンにかじりついて必死になって探している人が多くいます。
せどりの場合、本業の休憩中や移動時間から受注管理や商品探しを行うことができます。
休日にリサイクルショップをめぐり、掘り出し物を探している「せどらー」も多くいます。
※せどらー:せどりをしている人の通称
せどりのデメリット
一方、せどりをすると下記のデメリットを被ってしまうことがあるため、注意しましょう。
仕入れの際には費用が必要
当然ではありますが、せどりの際には商品が必要であり、その商品を購入するためには費用が必要になります。
Webライターやコンサルタントなど、専門知識が必要な仕事であれば仕入れ原価は0円ですが、せどりはそうはいきません。
Qoo10などのECモールに登録しても、仕入れ費用が用意できなければ開店休業状態となってしまいます。
現代では商品の需要や価値を調べられるようなツールが各社で発表されているため、おおよその原価を推算できるでしょう。
いずれにしても、せどりを行う際には必ず一定額の仕入れ費用を用意しておかなければなりません。
在庫リスク
せどりはビジネスの根幹を学べるアクションですが、良いことだけではなく悪いことも学ぶことがあります。
商品を販売するビジネスモデルでのリスクは売れないことによる在庫を抱えることであり、必ず売れるとは限らないのです。
「これは売れるだろう」と大量に仕入れてもフタを開けてみると売れないなど、ビジネスにリスクはつきものといえます。
過剰在庫となった商品はスペース確保やマネタイズを実現するため、赤字覚悟で投げ売りする必要があります。
それでも売れなかった場合は泣く泣く処分しなければならないことから、せどりにおけるリスクとして注意しましょう。
安定した売上の確保が難しい
せどりは需要が高い商品を仕入れて販売するビジネスモデルであることから、供給と合致すればすぐに売上を確保できます。
しかし、流行が過ぎたり何らかの理由で売れなくなったりすると、流通がストップしてしまって売りを立てられなくなります。
そのため、せどりのビジネスモデルは同じ商品で安定した収入を上げるのは難しい傾向にあるのです。
変化するトレンドをいち早くキャッチし、需要と供給に合った商品を仕入れられるように、常にアンテナを張らなければなりません。
また、売れ筋商品が高額だった場合、仕入れに多くの資本が必要になるため、利益を使い切るとビジネスが停滞してしまいます。
継続して売れる商品をリサーチしなければならない
先述の通り、せどりは同じ商品で売上を上げ続けるのが難しいビジネスモデルのため、継続した情報収集が重要になります。
現在では需要と供給を調査するためのさまざまなツールが存在していることから、それらを調べることはできるでしょう。
しかし、市場にはさまざまなジャンルの商品が多く流通しているため、それらのなかから売れ筋商品を調べるのは至難の業です。
また、せっかく見つけた商品でも、想定よりも低価格で販売している場合、取り扱ってもほとんど利益が残りません。
リサーチの際にも時間を要するため、スキマ時間では賄いきれないことがある点にも注意が必要です。
発送に時間がかかることがある
商品を受注したあとはシステム上で処理を行ってから、梱包・発送のための作業が発生します。
注文数が少ないときはひとりでも対応ができますが、売れ筋商品が増えて受注件数が多くなると手が回らないことがあります。
また、旅行や本業の出張などで長期間自宅を空ける場合も、発送に時間がかかってしまう要因となるのです。
発送に時間がかかるとユーザーは不満を覚えてしまい、顧客満足度が低下した結果離れてしまう可能性があります。
そのため、せどりで売上が上がってくるほどに自分の自由時間が圧迫されるという点には注意しましょう。
本物であることの証明を求められることがある
メーカー品が売れる理由は、長年にわたって積み重ねられた信頼や実績、技術といった裏付けがあることが挙げられます。
ルイヴィトンやシャネルなども同様の理由であり、百年以上の歴史があるからこそ多くのファンを獲得しているのです。
せどりでもさまざまなメーカー品を取り扱うせどらーがいますが、ユーザーのなかには本物であることの証明を求める人がいます。
個人間でやり取りをしてギャランティカードを提示するなどをしても、必ず購入するとは限りません。
もちろん、偽物の取り扱いは詐欺行為に該当するため、絶対にやめましょう。
競争が激しい
Qoo10は無料で始められるECモールであることから、多くの競争相手が出店している点にも注意が必要です。
せどりはリサーチさえしっかりと行えば誰でも稼げる手段であることから、Qoo10にも多くのせどらーが出店しています。
競争を避けてブルーオーシャン戦略を採用する場合でも、ユーザーが少なくなると売りが立ちにくくなります。
競争が多いレッドオーシャンで勝つには価格メリットなどで対策する必要がありますが、ほとんど利益は残らないでしょう。
上記より、せどりには店舗だけではなく、同業のせどらーもライバルになるため、さまざまな競争に打ち勝たなければなりません。
古物商許可証が必要
せどりで中古品を取り扱う場合、「古物用許可証」という証明書が必要になります。
古物商許可証を取得するためには個人名義で管轄の警察署に申請し、特別な資格は必要ありません。
そのため、古物商許可証は誰でも取得できる許可証ですが、当許可証を得ずに中古品を取り扱うと犯罪になります。
古物営業違反に抵触した場合、懲役3年以下または100万円以下の罰金刑を科されたり、許可取り消し等の行政処分を受けたりする可能性があります。
古本やレコードなどの中古品を販売する際は、必ず古物商許可証を取得しましょう。
Qoo10を利用してせどりで利益を得る方法
Qoo10を利用してせどりで利益を得たい場合、下記を実践してみましょう。
値下がりしたタイミングで仕入れる
Qoo10ではメガ割セールやタイムセールをはじめとした、さまざまなタイミングでセールを行っています。
Qoo10で商品を仕入れる場合、これらのイベントによって値下がりしたタイミングで仕入れることで、出費を抑えられます。
仕入れた商品をQoo10やほかのモールで販売することで、多くの利益を残せるでしょう。
ただし、商品によっては販売を禁止しているものがあるため、事前に確認しておかなければなりません。
別モールで販売する
Qoo10では越境ECを行えることから、自分も海外の商品を仕入れることができます。
しかし、Qoo10で販売すると同じ商品がヒットする可能性があるため、価格競争に負けることがあります。
一方、Qoo10ではなく楽天やYahoo!などで販売した際、その商品を知らない人に売ることができます。
とはいえ、複数のモールを運営するとその分だけ管理が複雑になるため、迷わないように注意しましょう。
まとめ|Qoo10でせどりも大いにアリ
こちらの記事では、Qoo10におけるせどりで利益を得られるのかや、利益を得る方法や注意点をご紹介しました。
せどりとは、安く仕入れた商品を、相場か相場よりも少し安い価格で販売して、差額を利益として得るビジネスモデルです。
犯罪だと思われがちなせどりですが、商品を仕入れて販売するビジネスであることから、まっとうな行為だといえます。
せどりにはさまざまなジャンルの商品を取り扱える、海外商品を仕入れて販売できる、特別なスキルは必要ないほか、さまざまなメリットがあります。
一方、仕入れの際には費用が必要や在庫リスク、安定した売上の確保が難しい点には注意が必要です。
売れる商品と価格設定を見極めて、Qoo10でせどりを行って多くの売上・利益を獲得しましょう。