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Qoo10に出店するメリットとデメリットについて解説

Qoo10に出店するメリットとデメリットについて解説

近年ではさまざまなECモールサービスが展開されており、そのなかには多くの店舗が構えられています。

店舗のなかにはそれぞれのECモールで利益を獲得することや、リスク分散などを目的として、さまざまなECモールに出店しているところがあります。

そのなかでも、近年10代から30代の女性をメインターゲットとした、「Qoo10」というECモールが急成長を遂げています。

こちらの記事では、Qoo10とはどのようなECモールなのかについて、利用するメリットやデメリットとあわせて解説します。

 

Qoo10とは?

Qoo10はeBayを運営会社に持つ国内向けオープンマーケットプレイスであり、国内向け販売サービスを指します。

eBayは世界最大級のオープンマーケットプレイスの運営や日本からの越境ECをサポートするサービスを提供しています。

Qoo10は2010年にサービスを開始し、現在では下記のような実績を持つまでに成長しました。

運営会社

eBay Inc.

出店数・店舗数

21,000以上

商品数

12億点以上

売り上げ規模(流通額)

2,300億円以上

会員数

2,300万人以上

 

流通総額についてはECモールのなかでも比較的新しいことから、年間20%から40%の推移で成長しています。

店舗のメリットとしてはほかのモールでシェアが取られていても、Qoo10ではトップシェアを狙えるチャンスがあるのです。

楽天やAmazonではレッドオーシャンでも、Qoo10ではブルーオーシャンであるジャンルや商品は多々あります。

このような観点からも、近年Qoo10は急速に売り上げを伸ばす要因となっていることが推測されます。

 

出店までの流れ

Qoo10に出店するためには、下記の手順で進行します。

 

必要書類を用意する

Qoo10に出店するにあたり、下記の書類が必要になります。

  • メールアドレス、電話番号
  • SMS認証用のスマートフォン
  • 事業登録証(法的身分証明書の写し)
  • 通帳の写し
  • 銀行口座情報
  • (必要に応じて)販売免許情報

 

スムーズに出店するため、事前にこれらの書類を用意しておきましょう。

 

会員登録後にメールアドレスと電話番号を認証する

こちらのページ からQoo10会員登録をしたあとは、本人確認のためにメールアドレスと電話番号を認証します。

 

ショップ詳細を確認するための必須情報を入力する

下記項目に従い、Qoo10に出店するショップの詳細を記載します。

  • 法人番号
  • 店舗名
  • 店舗住所
  • 会社名
  • 本社住所
  • 代表者名
  • 代表者生年月日
  • 代表者住所

 

名前や住所についてはカタカナでの表記も必要になります。

 

Qoo10にオープンするショップの情報を入力する

こちらはQoo10に出店するショップ名や、紹介文、お客様へのメッセージなどを記載します。

メールアドレスのほか、販売するカテゴリーの登録もこちらで行います。

複数カテゴリーの商品を販売する場合、メインカテゴリーを登録しましょう。

 

配送関連情報を入力する

佐川急便やヤマト運輸など、Qoo10で売れた商品を配送する際に利用する運送会社の登録などを行います。

発送元住所が表示されるため、間違いがないかも確認しておきましょう。

 

銀行口座情報、通帳の写し・事業者登録証をアップロードする

銀行通帳の写しや事業者登録証を準備したうえで、下記の情報を入力しましょう。

  • 銀行名
  • 支店番号
  • 名義人名
  • 口座番号
  • 講座種別通帳の写し(画像アップロード)
  • 事業者登録証(画像アップロード)

 

事業者登録証は法人や個人、個人事業主によって、下記のように分かれます。

  • 法人の場合 :履歴事項全部証明書 (3ヶ月以内に発行されたものに限ります)
  • 個人の場合 :パスポート、運転免許証(表裏両面)、 健康保険証のうちどれかひとつ
  • 個人事業主の場合 :個人事業の開設・廃業等届出書

 

書類審査には1営業日から3営業日程度の期間が必要です。

 

出店審査を依頼する

すべての項目に入力し終えると、最後に出店審査に進みます。

出店審査には7営業日程度の期間が必要となり、審査を通過すればQoo10に出店することができます。

 

Qoo10を利用するメリット

こちらでは、Qoo10を利用するメリットをご紹介します。

 

出店のハードルが低い

ほかのモールと異なり、Qoo10に出店する際には初期費用や月額固定費用が発生しません。

ランニングで運用する際にはカテゴリーごとの手数料を支払う必要がありますが、比較的費用負担が少ないモールといえます。

また、Qoo10は楽天やAmazonと比較すると店舗数が少ない傾向にあり、競合となる店舗が少ない状況です。

出店に関するコストや競争が少ないことから、Qoo10は出店のハードルが低い状況といえます。

 

決済システムを導入しなくても出展できる

Qoo10による決済方法は銀行振り込みやクレジットカードのほか、auかんたん決済など多岐にわたります。

本来、自社モールで始める際はさまざまな決済システムを導入しなければなりません。

しかし、Qoo10の場合はこれらの決済システムを導入することなく出店することができます。

このことからも、Qoo10はECモールのなかでも比較的出店しやすい環境が整っているといえます。

 

カード決済手数料はQoo10が負担してくれる

本来、店舗がクレジットカード決済システムを導入すると、決済のたびに加盟店手数料が発生します。

現金であれば満額受け取れるはずの利益ですが、ユーザーがクレジットカードを使うことで利益が減ってしまうのです。

しかし、Qoo10ではクレジットカードの決済手数料をQoo10側が負担してくれるため、現金と同様の利益を確保できます。

ユーザーの利便性を向上しつつ、店舗側の利益を確保できる点は大きなメリットといえるでしょう。

 

物流代行サービスを利用できる

ECサイト・店舗を運営する際、受注した商品を出荷する作業は担当者にとって大きな負担となります。

商品と送付先を間違えないのは大前提として、梱包状態や配送業者の集荷時間に間に合わせなければならないからです。

Qoo10では、多くの担当者を悩ませている出荷作業や受注管理などの作業を代行してくれるサービスがあります。

Qoo10の物流代行サービス(QWMS)の利用には手数料が必要であることから、費用対効果を検討しなければなりません。

 

越境ECに挑戦しやすい

Qoo10の運営会社はeBayであることから、Qoo10でも越境ECに挑戦することができます。

Qoo10で越境ECを実施する際には海外販売機能(QExpress)を追加するだけで参入が可能です。

QExpressでは翻訳や決済・配送をワンストップで代行してくれることから、参入障壁は低いといえるでしょう。

QExpressの利用には費用がかからず、国内販売と大差ない感覚で越境ECを始めることができます。

 

Qoo10のデメリット

一方、Qoo10には下記のようなデメリットがある点には注意しましょう。

 

利用者層がかたよっている

 

性別

男性

24 %

女性

76 %

 

年齢

10代

14.00%

20代

36.00%

30代

19.00%

40代

16.00%

50代

11.00%

ほか

4.00%

 

このことから、現在Qoo10を利用しているメインユーザーは10代から20代の女性であるといえます。

ほかのECモールよりもユーザーがかたよっていることから、売れる商品と売れない商品が明確に分かれてしまうのです。

しかし、こちらの要因はQoo10がほかのECモールよりも認知度が低く、店舗数が少ないことが要因と考えられます。

認知度が高くなり、店舗数が多くなることでより多くのユーザーが集まり、収益増加が期待できます。

ただし、その際には価格やブランド競争などが発生する可能性があるため、注意しましょう。

 

積極的なプロモーションが必要

Qoo10に限らず、Eコマースで収益を上げるためには集客のためのプロモーションが重要です。

SEO対策や広告運用などさまざまなプロモーションがありますが、優先事項を決めて実施しなければなりません。

たとえば、短期間で多くのユーザーに認知拡大をしたり、購入数を増やしたりすることが目的の場合は広告運用になります。

SEO対策は自社で実施すると費用がかからず、中~長期的に集客が可能ですが、短期間では成果を得られにくいです。

Qoo10においても同様であり、自社そのものや取扱商品を認知・購入してもらうためにはプロモーションが不可欠です。

ただし、プロモーションについてはどのようなサイトでも必要であることから、Qoo10に限ったデメリットではありません。

 

分析に時間がかかる

Qoo10におけるデータ分析を行う際には、「Qoo10 Analytics」というツールを用います。

Qoo10 Analyticsは2023年3月にローンチされたサービスであり、下記のような情報を参照できます。

  • 過去データとの比較
  • ショップやカテゴリー、商品単位での売り上げデータ
  • コンバージョン率
  • 流入元
  • 新規・リピーター推移・フォロワーの増減 など

 

これらは画面上ではすぐに確認することができますが、データをまとめる際には多くの時間を要します。

Qoo10を通販事業部のひとつとして運用している企業の場合、定期的にレポートの提出を求められることがあります。

その際にはCSVデータをひとつずつダウンロードしてまとめなければなりませんが、その際に多くの時間を要します。

 

まとめ|Qoo10は今のうちに始めておこう

こちらの記事では、Qoo10とはどのようなECモールなのかについて、利用するメリットやデメリットとあわせて解説しました。

Qoo10はeBayを運営会社に持つ国内向けオープンマーケットプレイスであり、国内向け販売サービスを指します。

ほかのECモールとは異なり、Qoo10には下記のようなメリットがあります。

  • 出店のハードルが低い
  • 決済システムを導入しなくても出展できる
  • カード決済手数料はQoo10が負担してくれる
  • 物流代行サービスを利用できる
  • 越境ECに挑戦しやすい

 

一方、利用者層がかたよっている点や、積極的なプロモーションが必要な点、分析に時間がかかる点には注意が必要です。

ほかのECモールよりも競合の数が少ないため、先行有利に立つために今のうちにQoo10を始めてみましょう。

 

 

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