Qoo10を用いた越境ECの魅力やユーザーが魅力に感じるポイント
近年、インターネットやデバイスの技術が普及したことにより、ECでの取引が日常的となりました。
実店舗だけではなく、新たな販売経路を獲得できるということから、ECを運営している店舗は多いのではないでしょうか?
しかし、ECが普及して日常的になるあまり、Web上ではユーザーの食い合いが発生してしまいます。
そこで、ECを運営している店舗のなかには、海外を視野に入れた越境ECを検討している人がいることでしょう。
こちらの記事では、Qoo10などを用いた越境ECの魅力やユーザーが魅力に感じるポイントをご紹介します。
【販売店目線】越境ECの魅力
店舗が越境ECを実施することで、下記のようなメリットを得られます。
新規顧客を開拓できる・販路を拡大できる
現代の日本は少子高齢化や人口減少といった、深刻な社会問題にさらされています。
インターネットとなじみがある若年層は人口が少なく、ECではしばしばユーザーの取り合いが発生します。
ビジネスの競争に勝つためにはマーケティングやプロモーションを行う必要があり、それには費用や労力を要するものです。
現代のビジネスにおいてこれらは不可欠の要素ではありますが、気が付けば売れ行きがよくない状態になっていることがあります。
既存顧客を取り合うよりも、新規顧客を開拓したほうが低コストで運用できる可能性があり、その例が越境ECとなるのです。
数億人の日本よりも、数十億人の世界を相手にしたほうが、新規顧客の獲得はしやすいと考えられます。
海外に実店舗を建設するよりも低コストで事業を始められる
企業のなかには海外顧客を獲得するために、支店や営業所を構えて新規顧客獲得を実践しようとするところがあります。
しかし、海外拠点を構えるには多額の費用のほか、現地の法律や建設費など、多くの労力が必要です。
個人経営や資本が少ない企業の場合、そもそも海外に拠点を置くことが難しいのではないでしょうか?
一方、越境ECについては海外に拠点を構えることなく、海外のユーザーに対して自社商品を販売できます。
このように考えてみると、越境ECは比較的低コストで、新たな販路や新規顧客獲得ができるビジネスといえます。
個人事業主のなかには、生計の大半を越境ECで得ている人がいることから、近年注目度が高まっています。
まだ競合が少ない
越境ECは近年注目されるようになったとはいえ、実際に着手しているショップは意外と少ないものです。
理由はさまざまですが、一番の理由は手続きの複雑さと、現地法律に合わせなければならないことではないでしょうか?
実際に、関税や禁輸商品については国によって異なるため、ショップはこれらに対して柔軟に対応しなければなりません。
越境EC、特にQoo10については手厚いサポートが用意されているため、比較的安心・安全にビジネスを展開できます(詳細は後述)。
また、日本で精算した商品のなかには、世界に誇れる「Made n Japan」を歌っているところがあります。
日本では飽和状態でも、海外は開拓の余地が大いに残されていることから、リスクよりもリターンが大きい市場といえます。
【ユーザー】越境ECの魅力
こちらでは、越境ECの魅力をユーザー・利用者の観点でご紹介します。
日本では売っていない商品を仕入れられる
越境ECでは、世界各国で販売されているけれども、日本では販売されていない商品が多々あります。
アパレルや化粧品などは国柄が良く出てくるアイテムの一例であり、根強いファンが存在しています。
Qoo10のメインターゲットは10代から20代の女性であり、流行に敏感でトレンドを重要にする人が多いです。
ただし、説明書やパッケージなどにはその国で用いられている言葉が記載されており、日本語には対応していないことがあります。
関税を通している以上、成分については問題ありませんが、それでもアレルギーや拒否反応を起こす人がいます。
場合によっては使用方法を誤ってしまう人がいることから、購入の際には入念な下調べが必要になります。
為替相場の勉強になる
越境ECは円だけではなく、ドルや元といった外国の通貨の価値を考慮して売買を行うことで、多くの利益を残せます。
いわゆる為替とよばれるものであり、円安・ドル高といった言葉を耳にされたことがあると思います。
たとえば、1ドルあたり100円ときと120円のときであれば、後者のほうが多く支払わなければなりません。
この状態は円が安く、ドルが高い状態のため「円安」や「ドル高」の状態といえます。
このように、越境ECで商品を購入する際は、商品の価格や在庫だけではなく、為替相場にも注意しなければなりません。
逆に、越境ECでのビジネスを、為替相場を学ぶための機会と考えてみると、この上なく良い機会だといえるでしょう。
日本よりも安く、大量に仕入れられる
越境ECを行っている海外ショップのなかには、同じ商品を大量に発送しているところがあります。
アイテムにもよりますが、消耗品などの場合は一度に大量に購入して、ひとつあたりの単価を下げることができます。
国内ECでも、ひとつよりも複数で購入したほうが、ひとつあたりの単価が抑えられることがあるものです。
ユーザーは安価で大量に仕入れられる、ショップは発送にかかる作業を抑えられるといった、双方にメリットがあります。
また、ユーザーのなかには大量に仕入れた商材を第三者へ販売する、輸入業や転売を行う人がいます。
このことから、同じ商品を大量に仕入れることはリスクではなく、使用や収入などにも使えるものととらえることができます。
なぜQoo10が利用されるのか?
このように、越境ECはショップとユーザーの双方が、さまざまなメリットを得られるビジネスです。
そのなかでも、近年ではECモールのひとつであるQoo10が使われるようになりました。
下記にて、越境ECにQoo10が利用される理由について解説します。
サポートが充実している
Qoo10では越境ECを始める際、モールとコミュニケーションを取りながらビジネスを展開できます。
多くのモールは、言葉を選ばずにいうと「自分で調べて自分で試してみてください」のスタンスを取ります。
しかし、はじめて越境ECを行う事業者は、関税や為替相場、言語などさまざまな不安を抱えているはずです。
Qoo10については、モールの運営元が事業者に対して、出店方法や販売方法、商品の企画などをサポートします。
手取り足取りレクチャーを受けても、ついつい忘れてしまった場合は再度オペレーターに相談することで話を聞けます。
このように、Qoo10はほかの越境ECモールよりも親切であることから、越境ECに利用されることが多くなりました。
月額固定費がかからない
Qoo10を利用する最大のメリットは、毎月月額の固定費が発生せず、売れた分からの手数料だけで運用できる点です。
多くのECモールは毎月の固定費だけではなく、販売手数料を取られるため、利益が残らないことがあります。
「こんなに売っても、これだけしか儲けがないのか…」と考えてしまうと、ビジネスが億劫になってしまいます。
一方、Qoo10については月額固定費は無料で、カテゴリーにもよりますが販売手数料6~10%になります。
そのほかにはプロモーションコストなどが発生しますが、固定費がないのはうれしいポイントではないでしょうか?
ほかの越境ECモールと比較しても、手元に残るお金が大きい点は経営の観点でもありがたいものです。
モール自体が集客を手伝ってくれる
Qoo10はモール自体がメルマガを発行するなど、集客を手伝ってくれる施策を多く実践しています。
多くのユーザーが集まる「メガ割」などもプロモーションのひとつであり、収益増加が期待できます。
もちろん、ほかのECモールと同様に、自社独自のプロモーションを行うことも可能です。
広告運用やメルマガ配信などをはじめとして、なかには費用をかけずに行える施策も存在します。
Qoo10に出品したからすぐに売れるというわけではなく、マーケティングやプロモーションが不可欠です。
自社だけではなくモールそのものが集客を手伝ってくれる点は、Qoo10のメリットといえるのではないでしょうか?
比較的安価に広告を配信できる
Qoo10は一般的な広告だけではなく、タイムセールなどのイベントの際に配信できる広告があります。
下記はQoo10における広告の一例であり、運営者はこのなかから最適なプロモーションを選んで実施します。
|
タイムセール |
プラス展示 |
パワーランク アップ |
スマート セールス |
今日の特価 |
Q-Special プレミアム |
掲載面 |
タイムセール枠 |
検索結果、カテゴリーページ |
検索結果 |
検索結果、カテゴリーページ 他 |
今日の特価枠 |
Qoo10トップ枠 |
掲載期間 |
7時間 10時間 |
24時間 |
2日〜90日 |
1日〜 |
24時間 |
24時間 |
露出単位 |
商品 |
商品 ショップ Q-Special ブランド |
商品 |
商品 |
商品 |
特集ページ ショップページ |
割引率 |
1%以上 |
- |
- |
- |
1%以上 |
- |
掲載料金 |
2,000〜6,000円 |
入札制: 100円から スタート |
200円 (2日) |
- |
1,000〜 3,000円 |
20,000円 |
成約手数料 |
割引前の販売価格×手数料率 |
- |
- |
決済金額×手数料率 5〜30% |
割引前の販売価格×手数料率 |
- |
一般的に、Qoo10で発生する広告費は1,000円から5,000円程度であり、ほかのECモールよりも安い傾向にあります。
費用対効果についても良好であることから、安価で自社や商品をプロモーションできる点は強みといえるでしょう。
越境ECの注意点
関税
関税とは、海外から商品を輸入する際にかかる税金を指すもので、輸入した側が支払います。
関税が設けられている理由は自国の産業を守り、収入を確保するためであり、支払った税金は国の財源になります。
Qoo10での越境ECも海外と輸入・輸出を行いビジネスであることから、関税については考慮しなければなりません。
原則として、課税価格=商品代金×0.6が1万円、つまり16,666円以下の場合は免税扱いとなります。
とはいえ、品目によっては免税扱いとならないことがあるなど、国内ビジネスよりも複雑に感じることが多いです。
免税対象・対象外については税関のホームページ に記載されているため、そちらを確認してみましょう。
個人情報の取り扱い
越境ECなど海外で通販を行う際には、クレジットカードなど個人情報が必要になります。
日本国内では個人情報保護法などによって厳重に個人情報が守られていますが、海外の場合はその限りではありません。
悪徳業者のなかには決済情報を不正に保管して悪用するケースがあり、多くの国民の頭を悩ませています。
これらの問題を解決するためには、ユーザーが直接購入するのではなく、PayPalなどを利用することで解決できます。
PayPal(ペイパル)は国際的な実績があるオンライン決済のプラットフォームのひとつであり、Qoo10でも利用可能です。
いずれにしても、海外の業者と取引を行う際は、むやみに個人情報を教えるべきではありません。
商品の品質
先述の通り、「Made in Japan」というものは高品質を保証する、いわば日本ブランドを象徴するものになります。
貿易によって海外の商品を仕入れてみると、何割かの不良品が混じっていることがあるでしょう。
企業によってはある程度の不良品は承知のうえで仕入れを行っていますが、本来不良品はあってはならないものです。
また、同じ商品を複数回にわたって仕入れたとしても不良品率が安定せず、収支に影響を及ぼすことも少なくありません。
このように、海外から商品を仕入れる際には商品の品質が担保されていない点には注意が必要です。
海外であることから返品や交換に応じてもらえないことが多く、仕入れの際にはある程度のリスクを許容しましょう。
禁輸品目
日本国内では問題なく販売できる商品でも、国によっては成分の認可が得られておらず、輸出できないものがあります。
逆もしかりであり、海外市場では流通していても、日本で禁止されている成分が含まれているため輸入できないものも存在します。
これらは法律によって規制されており、越境ECの場合は輸出先の国の法律に則らなければなりません。
そのため、Qoo10を利用して越境ECを始める際には、事前に輸出国の情報をリサーチしておく必要があります。
場合によってはQoo10のスタッフに相談することがありますが、そこはサービスの範囲内のため、積極的に利用しましょう。
化粧品や飲食品などに多く見られる事例であることから、これらの商品を取り扱うショップは注意が必要です。
関税・免税の条件と計算方法
越境ECによる関税については、個人目的やビジネス目的で課税額が異なります。
下記にて、個人輸入とビジネス目的の輸入による関税の違いについて解説します。
個人輸入の場合
個人輸入の場合、課税対象額は「商品価格 × 0.6」となります。
この金額に関税率を掛け合わせることで、関税の額を調べることができます。
たとえば、単価が20,000円、関税率が5%の商品の場合、下記のように算出します。
- (20,000円 × 0.6)× 0.05 = 600円
ビジネス目的の輸入の場合
一方、ビジネス目的で輸入する場合は関税率だけではなく、送料と保険料を支払わなければなりません。
このことから、ビジネス目的の場合は個人で輸入した場合よりも高額になる点には注意が必要です。
ビジネス目的であるにも関わらず、個人目的を装って輸入した場合、脱税になるためやってはいけません。
課税率については素材や成分などによって異なり、衣類などの場合は含有率単位で判断されます。
これらの課税率は国によって異なるため、課税額をページ内に明記することはおすすめしません。
まとめ|関税などは考慮しなければならないが、越境ECはやるべき
こちらの記事では、Qoo10などを用いた越境ECの魅力やユーザーが魅力に感じるポイントをご紹介しました。
店舗が越境ECを実施することで、下記のようなメリットを得られます。
- 新規顧客を開拓できる・販路を拡大できる
- 海外に実店舗を建設するよりも低コストで事業を始められる
- まだ競合が少ない
ユーザーの観点では日本では売っていない商品を仕入れられる、為替相場の勉強になる、日本よりも安く、大量に仕入れられるといった点がメリットになります。
数々のECモールのなかでも、Qoo10はサポートが充実している、月額固定費がかからない、モール自体が集客を手伝ってくれる、比較的安価に広告を配信できる点から、多くのユーザーが利用しています。
これから越境ECをやってみようと考えている人は、Qoo10を利用してみてはいかがでしょうか?