楽天市場におけるスマホページを作成する際に押さえるべきコツ
インターネットやデバイスの進化に伴い、近年では楽天をはじめとするEコマースを利用する方が増加傾向にあります。
調査結果によると、楽天市場ではスマートフォン経由での利用率は80%程度といわれています。
そのため、楽天市場でページを作成する際にはパソコンだけではなく、スマートフォンにも対応しなければなりません。
こちらの記事では、楽天市場におけるスマホページを作成する際に押さえるべきコツをご紹介します。
来店ユーザーをイメージする
楽天市場でスマホ対応ページを作成する際には、どのようなユーザーが使用するのかを意識しましょう。
ユーザーは大きく分けて下記の3種類に分けることができ、それぞれでページの閲覧方法が異なります。
- 買いたい商品が明確に決まっている
- ショップに興味があり、どのような商品を取り扱っているのかを見に来ている
- 特に目的はなく、なんとなくページを見に来ている
この中で最も多いのは「特に目的はなく、なんとなくページを見に来ている」ユーザーであり、購買欲がほとんどありません。
このようなユーザーの購買欲を高めるために、店舗側には購買欲をそそるようなページ構成が求められます。
ネットショップは実店舗とは異なり、スタッフの目を気にすることなく自由に回遊・閲覧ができるといった特徴があります。
そのため、楽天市場をはじめとするEコマースサイトでは、「とりあえず見てみる」といったユーザーが多いのです。
下記はユーザーの購買欲を高めるために求められる要素であり、多くの店舗が実践しています。
- 画像には商品だけではなく、ユーザーの興味を引けるような文言を記載する
- 購入することで得られるメリットを明確にする
- 商品のタイトルに商品名だけではなく、割引率などのメリットを記載する など
これらを記載することで、なんとなく回遊していたユーザーの興味を引くことができ、商品ページへの流入を促せます。
画像・バナー
たとえば、画素数が荒い画像と細かい画素数の画像が表示された場合、どちらをクリックしたくなるでしょうか?
多くの方は詳細を一目で理解することができるため、細かい画素数の画像をクリックしたくなることでしょう。
楽天市場では商品ページに多くの画像やバナーを設置することができ、それぞれに高い視認性が求められます。
下記は楽天市場で登録できる画像とバナーの要件になります。
画像
- ファイル形式 :GIF、JPEG、PNG形式
- 容量 :1枚あたり1枚500KB、1日あたり2MBまで
- 容量の合計 :50MB以内であれば、登録枚数に制限なし(※有料プラン:楽天ブログPlusをご利用の場合 20GB以内)
- 画像の縦横サイズ:2,000ピクセルまで
バナー
- ファイル形式 :JPEGやPNG
- 上部バナー :468×60ピクセル
- 下部バナー :234×60ピクセル
- サイドバナー :120×240ピクセル
また、視認性の向上を目的として、タイトルには1,000×150ピクセルのサイズを使いましょう。
これらを意識して画像やバナーを用意することによって、高い視認性を獲得したページを作成することができます。
スマホページを作成する場合は先述したサイズに対して、少し縦幅を長めに設定しましょう。
というのも、パソコンは横長、スマホの画面は縦長であることが要因です。
また、フォントについては明確に定義されていませんが、24pt以上を心がけておきましょう。
これらの注意点を踏襲することによって、スマホでも高い視認性を獲得することができます。
レイアウト
デザインにおけるレイアウトとは、配置や構成などを指すものであり、視認性や利便性に大きな影響を及ぼします。
同じ要素で構成されているページでも、レイアウトを変更することによって購入率に差が付くことがあります。
楽天市場においてもレイアウトは重要な要素であり、店舗によってさまざまな工夫が凝らされています。
下記にて、スマホページにおすすめのレイアウトをご紹介します。
自動更新ができるレイアウト
楽天市場ではスーパーセールやお買い物マラソンなど、さまざまなイベントが定期的に開催されています。
これらのイベントに合わせてページの改修を行うと収益が改善する可能性がありますが、更新作業が必要となります。
また、商品を掲載した際には多くのユーザーに見てもらいたいため、目玉商品や新商品として掲載することがおすすめです。
その際にも更新作業が求められており、楽天の運営担当者には多くの作業が求められます。
楽天市場では、下記の要素は特定の条件を設定することで自動更新をしてくれるのです。
- 大バナー
- 目玉商品店舗内ランキング
- 小バナー
- 商品レビュー
これらを設定することで、ユーザーに対して常に新しい情報を提供するページという認識を持ってもらえます。
回遊しやすいレイアウト
先述の通り、楽天ユーザーの多くは特に目的がなく、店舗ページや商品を回遊してみている傾向にあります。
店舗内を回遊してくれる場合は購入に至る可能性はありますが、店舗をまたいで回遊されてしまうと機会損失になるものです。
そのため、楽天市場の店舗には、可能な限り店舗内を回遊してもらえるようなページ構成が求められます。
たとえば、カテゴリページなどは複数の商品が並べられているため、高い回遊率が期待できるページといえます。
ほかにも、店舗内ランキングやピックアップ商品などは回遊率が高い傾向にあるページです。
注意点として、回遊してもらいたいがために無関係なページをリンク設定することは避けましょう。
「適当にページを作っている」と思われてしまうと、購入だけではなく顧客離れが進行してしまいます。
新スマホTOPページについて
楽天市場では2022年4月18日に、楽天ショップのスマホ作成機能のリニューアルをローンチしました。
こちらの目的はユーザビリティの向上であり、使いやすくて見やすいTOPページにすることです。
これまでも楽天市場では楽天GOLDを使用して、各ページの個性を演出したページを作成することができていました。
しかし、ページによって構成が異なることから、ユーザーから使いにくい・見づらいといったクレームが寄せられたのです。
そこで、楽天市場は全店舗のTOPページのレイアウトを統一させ、ユーザー体験の向上を図りました。
新スマホTOPページへの移行は2023年2月10日までの猶予期間が設けられており、2024年には完了しています。
下記が移行を求められたショップです。
- 旧RMS機能でスマホTOPページを作成している
- 楽天GOLDでスマホTOPページを作成している
これまでとは異なり、html でページを作ることができなくなった一方、下記ができるようになりました。
- プレビュー機能での表記確認
- スライドショーの設置が簡素化
- 期間限定ページの作成
- 店舗内の注力キーワードの設置
- クーポン表示の簡素化
これから楽天市場に出店する方は、上記のできることを理解しておきましょう。
まとめ|デバイスも需要に合わせよう
今回は、楽天市場におけるスマホページ作成のコツについて解説しました。
楽天市場ではスマートフォン経由での利用率は80%程度といわれていることから、スマホ対応のページ構成が求められます。
下記がスマホ対応ページを作成する際に押さえておくべき要素です。
- 来店ユーザーをイメージする
- 画像・バナー
- レイアウト
多くのユーザーを集客し、購入率を高めるためにこれらのポイントを押さえておきましょう。