Qoo10で配信できる広告一覧|それぞれの特徴と活用方法について
Qoo10は日本国内のユーザーだけではなく海外にも販売できることから、ほかのモールよりも多くのユーザーが利用しています。
しかし、その分多くの店舗が出店していることから、ただ商品を掲載しても購入に至らないことがあります。
まずは認知を拡大し、その後商品や自店舗を知ってもらい、購入に至るまでにはプロモーションが必要です。
プロモーションのなかにはSEO対策や広告運用などがありますが、特に広告運用については短期間で高い成果が期待できます。
こちらの記事では、Qoo10で配信できる広告一覧について、それぞれの特徴と活用方法とあわせてご紹介します。
Qoo10で配信できる広告一覧と特徴
Qoo10内の検索に連動して掲載される広告(成果課金型)
こちらの広告は、ユーザーの検索キーワードに反応して検索結果の上位に商品が掲載される広告です。
あらかじめ掲載するキーワードを設定しておき、ユーザーが検索したときに表示されます。
検索行動は目的を持っていることが多く、目的にあったユーザーを対象にした広告のため、高いコストパフォーマンスを発揮します。
また、こちらはクリック課金型ではなく、購入に至ってから費用が発生するため、リスクを抑えて運用できます。
成果課金型広告には、下記3種類が含まれます。
- プラス展示(キーワード別) :検索結果に反応して表示される広告
- パワーランクアップ :1日100円で商品を検索結果の上位に掲載できる広告
- スマートセールス :手数料率に応じて、さまざまな広告エリアに配信できる広告
Qoo10内の特集ページに掲載される広告(掲載期間保証型)
掲載期間保証広告とは、一定の費用を支払うことで決められた期間その広告枠を確保し、配信し続ける広告になります。
通常、広告枠は自店舗をはじめとしてさまざまな店舗で広告枠を取り合うため、必ず表示されるとは限りません。
こちらの広告を利用することで、特定の枠を一定期間確保するため、多くのユーザーに表示されるようになります。
広告で成果を得るためには表示が前提であり、その表示が確約できるということは売上につながりやすくなるのです。
下記は掲載期間保証広告の種類であり、時間や配信場所が異なります。
- タイムセール :0時~10時、10時~17時、17時~24時の3つの時間帯から選択して割引販売を行える
- Mega AD :メガ割やメガポ時に、アプリ/モバイル上部の特設ページ「今日のメガ割」「今日のメガポ」で掲載される広告
- 今日の特価 :特定の商品を1日限定で数量を絞って割引販売するプロモーション
- 共同購入 :一定数量を設定し、その数量以上の注文が入った場合に割引をするプロモーション
- Q-Specialプレミアム :Qoo10のトップページにバナーを掲載し、そこからショップページや特集ページに誘導するプロモーション
Qoo10外のメディアに掲載する広告(SingleOne AD)
SingleOne ADとは、Qoo10以外の下記のようなメディアに配信する広告です。
Qoo10内に配信した際はQoo10ユーザーのみが対象になりますが、外部メディアの場合それぞれのメディアユーザーがターゲットになります。
これまでアプローチができなかったユーザーに対してもアプローチができるようになることから、多くの集客が期待できます。
下記はSingleOne ADで配信できる配信面です。
- Meta(Instagram/Facebook)
- LINE(LINE Ads広告)
- Google(レスポンシブ ディスプレイ広告)
- Qoo10の決済完了ページ
広告の種類まとめ
|
タイムセール |
プラス展示 |
パワーランク アップ |
スマート セールス |
今日の特価 |
Q-Special プレミアム |
掲載面 |
タイムセール枠 |
検索結果、カテゴリーページ |
検索結果 |
検索結果、カテゴリーページ 他 |
今日の特価枠 |
Qoo10トップ枠 |
掲載期間 |
7時間 10時間 |
24時間 |
2日〜90日 |
1日〜 |
24時間 |
24時間 |
露出単位 |
商品 |
商品 ショップ Q-Special ブランド |
商品 |
商品 |
商品 |
特集ページ ショップページ |
割引率 |
1%以上 |
- |
- |
- |
1%以上 |
- |
掲載料金 |
2,000〜6,000円 |
入札制: 100円から スタート |
200円 (2日) |
- |
1,000〜 3,000円 |
20,000円 |
成約手数料 |
割引前の販売価格×手数料率 |
- |
- |
決済金額×手数料率 5〜30% |
割引前の販売価格×手数料率 |
- |
広告の配信目的
こちらでは、広告を配信する目的についてご説明します。
転換数・転換率向上
広告運用のKGIは売上が発生するアクションである購入完了であり、そのためのKPIとしては転換数・転換率向上になります。
より多くの人に見てもらい、転換数を向上させたり、少ないユーザー数でも転換率を向上させたりするなどの施策が挙げられます。
転換数・転換率を向上させるためにはページの内容を充実させたり、価格を調整したりといったことが重要です。
プロモーションの観点では、短期間で多くのユーザーに認知・配信できることから、広告運用を実施することが多い傾向にあります。
配信する商品については売れ行きが良いものや新商品、客単価が高い商品など、戦略によって変更しましょう。
認知拡大
広告は短期間で多くのユーザーに配信されることから、購入に至らなくても商品や自店舗の認知拡大が期待できます。
マーケティングにおいては、ユーザーは認知から共有までの頭文字を取った「AISCEAS」で進行します。
- Attention :認知・注意
- Interest :興味・関心
- Search :検索
- Comparison :比較
- Examination :検討
- Action :行動
- Share :共有
上記より、広告経由で購入には至らなくても、広告で興味を持ったユーザーが検索して購入する可能性があります。
このように、Qoo10における広告運用では、直接的な購入だけではなく間接的な購入への寄与も期待できます。
見込み顧客の獲得
見込み顧客とは将来的に顧客となりうるユーザーを指すもので「潜在顧客」と「顕在顧客」の2種類に分けられます。
潜在顧客は自店舗や製品を知らない見込み顧客を指すもので、まずは存在を知ってもらうことがスタートになります。
顕在顧客については自店舗や商品を認知しており、ニーズが顕在化しているユーザーを指します。
広告を配信することで潜在顧客の目に留めることができ、顕在顧客の購買意欲をかきたてることができます。
最適な配信方法を選択することで、潜在・顕在顧客を問わず多くのユーザーを獲得できるのです。
広告配信のメリット
広告を運用することで、下記のようなメリットを得ることができます。
アクセス数・購入数・転換率を改善できる
広告を配信することによって、アクセス数・購入数・転換率の改善が期待できます。
検索連動型広告の場合、自然検索検索で引っかからなくても検索結果の上位に表示されるため、認知が拡大します。
興味を持ったユーザーはその商品ページを参照し、必要だと判断したら購入に至ります。
本来これらのアクションには多くの時間を要するものですが、広告運用の場合は短期間で成果を獲得できる可能性があるのです。
※自然検索:ユーザーが検索したキーワードで表示される、広告ではない検索結果
ほかのプロモーションよりも費用を抑えられる
先述の通り、広告を運用する際には費用が必要になりますが、実はほかのプロモーションよりも費用が抑えられているのです。
店頭のチラシやフライヤーなどは数万円、看板になると数十万円から数百万円程度になることも少なくありません。
また、これらは成果の確認が難しく、QRコードなどで計測しない限り明確な数値化ができない特徴があります。
一方、Web広告については成果が数値化されるほか、これらのプロモーションよりも費用を抑えて運用が可能です。
1日100円からできるプロモーションがあるため、気軽に・お試し感覚で始められる点はメリットといえるでしょう。
細かいターゲティングができる
広告は不特定多数のユーザーに配信するマスマーケティングと、特定のユーザーに配信するニッチマーケティングに分かれます。
ターゲットを絞って配信するターゲティング広告は後者のニッチマーケティングになり、小規模でも高い転換率を得られるのです。
性別や年齢、興味関心などさまざまな観点でターゲットを設定して配信することで、転換率向上が期待できます。
この配信方法は認知拡大はもちろんですが、商品ごとに狙ったユーザーへ配信することによる購入数増加が目的になります。
ただし、ターゲットが少なすぎると配信量が減少してしまい、期待しているような成果を得られないことがあるため注意しましょう。
SEO対策などよりも早く成果が現れる
Qoo10におけるプロモーションには広告運用だけではなく、自然検索で上位表示を獲得するSEO対策が挙げられます。
SEO対策は無料で誰でもできる施策ではありますが、成果が現れるまでに長い期間を要する施策です。
即効性に優れた広告運用と、中長期的な視点の施策であるSEO対策は、本来は並行して行うことで売上の最大化が期待できます。
とはいえ、ビジネスの観点ではすぐに売上が欲しい、マネタイズをしたいということが多いでしょう。
配信時には費用が発生するため費用対効果を産出しなければなりませんが、即効性が期待できるため広告が選ばれることがあります。
数値で成果を確認できる
さまざまな施策を実施しても、やりっぱなしにしてしまうと今後の施策に活かすことができません。
成果を最大化するためには、施策の結果をデータとして確認し、課題を抽出して改善案を立案することが重要です。
Qoo10にはQoo10アナリティクスという解析ツールが用意されており、こちらで各種数値を確認することができます。
店舗スタッフで情報を共有する際にも、感覚や定性的なものよりも、数値のように定量的な情報のほうが分かりやすいでしょう。
数値がすべてではないですが、実績としては十分な要素であることから、数値で成果を確認するクセをつけておくことが重要です。
Qoo10におけるその他のプロモーション
Qoo10における広告運用以外のプロモーションとしては、下記のようなものが挙げられます。
SHOPクーポン
SHOPクーポンとは、設定したショップのみでユーザーが使える、ショップが費用を負担するクーポンです。
ユーザーはこのクーポンを使用して購入した場合、割引金額は清算代金から差し引かれます。
ショップ独自のプロモーションに利用できることから、新規顧客の獲得や既存顧客の囲い込みに有効です。
クーポンPUSH
クーポンPUSHとは、「お気に入りショップ」として登録した会員(=Fellow)に対してクーポンを発行する施策です。
ショップが発行したクーポンを、プッシュメッセージやEメールなどでユーザーに配布します。
なお、クーポンPUSHは追加費用が発生せず、無料で週1回配信できることから、積極的に使っていきましょう。
ショップメールAD
ショップメールADとは、下記条件を満たしたユーザーに対して送付されるメール広告です。
- 新規会員登録から2ヶ月以上経過している
- 2ヶ月以内にメールを確認された女性会員
こちらのメールは毎週土曜に30万人のユーザーに対して送付されており、来店や購入促進への効果が期待できます。
SEO対策
SEO対策は特定のキーワードで自然検索において上位表示獲得を目指す施策であり、Qoo10だけではなくさまざまな検索エンジンで実施されています。
ほかのプロモーションとは異なり、SEO対策は無料で実施できますが、成果が現れるまでには多くの時間を要します。
しかし、中~長期的な視点で見てみると、無料で継続的に売上が立つため、高い費用対効果を実現できます。
広告運用は外注するべき?
広告運用は費用さえあればどのような店舗でも実行できる施策ですが、成果を得るためにはさまざまなノウハウが必要です。
キーワードの見直しや配信時間の調整、配信面の再検討のほか、予算超過しないかを常に管理しなければなりません。
また、広告の種類によって配信面や性質が異なるため、それぞれの広告に関する理解も深める必要があります。
これらを自店舗・インハウスで実施するとなると多くの学習期間が必要であり、中途採用をする場合は採用コストが発生します。
そのため、店舗運営者のなかには広告運用コンサルタントを起用するため、外注しているところがあります。
コンサルタントは過去実績や広告に関する豊富な知識を持つことから、最適な運用をしてもらうことができます。
しかし、コンサルタントによってスキルが異なり、経験が浅い場合はなかなか期待している成果を得ることができません。
広告運用を外注する際は、複数の企業に声をかけて契約前に誰が窓口・運用者になるのかを確認しておきましょう。
まとめ|広告を運用して短期間で成果を出そう!
こちらの記事では、Qoo10における広告運用について解説しました。
Qoo10で配信できる広告には成果課金型や、掲載期間保証型、SingleOne ADなどがあります。
広告は転換数・転換率向上や認知拡大、見込み顧客の獲得を目的として配信されます。
広告配信には、下記のようなメリットがあります。
- アクセス数・購入数・転換率を改善できる
- ほかのプロモーションよりも費用を抑えられる
- 細かいターゲティングができる
- SEO対策などよりも早く成果が現れる
- 数値で成果を確認できる
即効性や早めに効果が欲しいという店舗は、広告運用を検討しましょう。